【 鬼滅の刃 】伊之助さんとそんな日々【 嘴平伊之助 】

伊之助さんが戦いに勝った日 ページ45

伊之助side
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生きて? お願い? 勝って?

そんなの



｢ ンなの、当たり前だッ!! ｣



俺はこんなとこで死なねぇし、負けねぇ
俺は強ェからな、こんな雑魚にやられるかよ

それに死ねねぇ理由があんだ



｢ お前も生きてろよ!
俺だってお前に言いてぇ事があんだッ だからこんなとこでくたばんじゃねぇぞ!! ｣

『 !! 』



伝えてぇ事があんだよ
お前に、スキって、まだ言えてねぇから

こんなとこで死ぬな
負けねぇから、俺と生きて帰んぞ

A



鬼 ｢ 君みたいな奴は嫌いだよ僕 ｣

｢ ハァ? テメェみたいなやつに好かれたくねーよ!
それに俺もお前が大っ嫌いだぜ!! ｣



Aにあんなひでぇ怪我負わせたコイツを俺は一生許さねぇ

今すぐその頸ぶった斬るから、とっとと死ねクソ鬼が!!



｢ 我流ッ 獣の呼吸 参ノ牙 ｣

鬼 ｢ ッ、僕の頸は硬いんだ
お前如きに斬れるものか! ｣

｢ じゃなくてェ…
肆ノ牙 切細裂き!!! ｣

鬼 ｢ ッ!? 型を変え…ッ ｣



コイツは図体は馬鹿でけぇが、その分動きが遅せぇ
攻撃の一振に少しだけ時間がかかる

だからそいつの速度じゃ追いつけねぇ程早く、正確に



｢ 死ねクソ鬼がァッ!! ｣

鬼 ｢ ぐ、アアァァアアアッッッ!!! ｣



確かに硬ぇ頚だ
でも俺の刃が全く通らないわけじゃねぇ

無理矢理力ずくでもいいから押し込め、押し込んで頸を斬れ



鬼 ｢ く、頸がッ 僕の頸がァッ!! ｣



一気に刀が軽くなる
鬼の頸が斬れた

落ちる頸と、崩れていく体



鬼 ｢ クソ、クソッ
この僕が… この僕がこんなガキに…ッ!! ｣

｢ うるっせェッ さっさと死にやがれ!! ｣



ぐしゃっと無慈悲に踏みつける鬼の頭

勝った、勝ったぜ俺は



｢ !!
そーだ、オイッ Aッッ ｣



そうだあいつは



｢ おい、目開けろッ
倒したぞ、おい、オイ ｣



慌てて駆け寄れば、力なく地面に倒れたA

クソ、意識が無ェ
でも息はしてる

心臓も動いてる



｢ 死ぬなよ
死ぬなっつったのお前だろ… ｣



そいつの体を抱き抱えて呟く
俺の目からなんか、あったけぇモンが流れる



｢ おい、A… ｣

『 …い、のす 』

｢ ッ A!! ｣



目から流れたソレがそいつの頬に落ちたと同時に目を開く



｢ クソ、血が…
どうすりゃいい!? ｣

『 いのすけ、さん
ありがとう、』

｢ ンなの後で言え!! 今は… ｣

『 いのすけさん
私、私ね、貴方が

好き 』

｢ …は
は、オイ、オイAッ!? ｣

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