【 鬼滅の刃 】伊之助さんとそんな日々【 嘴平伊之助 】

伊之助さんがパンケーキを食べた日 ページ9

伊之助side
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｢ 何作ってんだソレ ｣

『 わッ、吃驚した… 』



何かいい匂いがしたからそれを辿ったらAのとこに辿り着いた

そいつは何やら食いもんを作ってるらしい



『 これはパンケーキですよ 』

｢ ぱんけえきぃ? ｣



聞いた事ねェな



『 甘露寺さんに作り方を教わったので練習してるんですよ 』

｢ ふーん
うめぇのかソレ ｣

『 まぁ、好みはあると思いますが…
甘い食べ物が好きなら好きだと思いますよ 』



練習っつーわりには、慣れた手つきでソレを作るAをじっと見つめる



『 食べますか? 伊之助さん 』

｢ 食う ｣

『 じゃあ少し待っててください 』



そいつの傍から離れねぇ俺にそう提案したAが、皿にそのぱんけえきっつーやつを乗せる

更には上から、何か黄色い甘そうなのをかけて



｢ おぉ、すげえ
これがぱんつけえき ｣

『 パンケーキ、です 』

｢ …手で食えんのかこれ ｣

『 ああ待って、手が汚れちゃうから
これ使ってください 』



そう言って渡された、箸より持ちやすい尖ったやつ



『 作ったの初めてなので、どうですか? 』

｢ ん! ンン、何だこれ甘ェ!! ｣

『 甘すぎましたか 』

｢ でもうめぇぜ! ｣



想像してたよりかなり甘い食いもんだったけど、これはこれでうめぇじゃねーか

こんなもんがあんのか



『 美味しいならよかった 』

｢ つーか、お前が作るもん大抵何でもうめぇだろ ｣

『 は…ッ!? 』

｢ ア? ｣



そいつの作ったその甘ェのを頬張ってそう言えば、顔を赤くしてあたふたする

何で顔赤ぇんだこいつ



『 何か、伊之助さんて、そういう所ずるいですよね 』

｢ ハァ? ずるい? 何もズルしてねぇぞ俺 ｣

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