いつかまた 【 炭治郎 】 ページ19
※夢主さん一般人設定
※付き合っていません
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『 こちらなんて如何でしょう? 』
客 「 まぁ、素敵なお花! 」
とある街の、小さな小さな花屋
そこで私は一人毎日忙しなく働いていた
平凡で代わり映えの無い毎日だけど充分幸せで
そんな毎日がこれからも続くと思っていた
鬼 「 あれ? 女の子一人? 」
『 ッ 』
化け物が現れるまでは。
鬼 「 あらら、そんなに怯えないで 」
『 だ、れ… 』
人間の様な姿形をしているけれど、違う
人間ではない何か
ニタニタと気持ち悪い笑みを張りつけたまま私を安心させるような言葉をかけてくるその化け物に
後退りする事しか出来なくて
鬼 「 大丈夫大丈夫
痛いのは一瞬だけだよ 」
直ぐに楽にしてあげるからね、なんて
『 い、いや…ッ 』
鬼 「 いただきまあす 」
ぺろり、と舌舐めずりをしたその化け物が
大きく手を振りかぶって
瞬時に思った
死。
『 ッッ!! 』
覚悟なんて決まらないまま目をぎゅっと瞑って
死の感覚をただ待った
その時
「 水の呼吸 」
誰かの足音と共にそんな声が聞こえて
鬼 「 ッな、」
「 誰も、傷つけさせない 」
水の様な感覚、
感覚だけど、水しぶきが舞うような
突然の事で理解できるはずもなく
ただ反射的に開いた目に写った光景は
『 …へ 』
「 ッ、大丈夫ですか!? 」
額に傷のある、優しそうな男の子
その手にある刀
そして床に転がる化け物のクビ
「 怪我は無いですか!? 」
『 あ、あの、はい 』
混乱しつつも、その彼の言葉に応答する
「 ま、間に合ってよかった 」
『 あの、一体…? 』
何が起きているのか、
もう大丈夫ですよ、と安心させてくれる彼のお陰で少しだけ落ち着いてきた私に彼は説明をしてくれる
『 お、鬼… 鬼殺隊?
そんなものが… 』
「 こんな一般の人を巻き込むなんて許せない
俺が、俺たち鬼殺隊が絶対に鬼を滅殺します 」
まだ全て理解は出来ないけれど
彼からは苦しくて悔しそうな、でも強くて優しい
そんな意思が感じられた
「 じゃあ俺、行きますね 」
そう言って私に背を向け歩き出したその背中が
逞しくて、儚くて
いかないで、なんて思ってしまって
咄嗟に彼の腕を掴む
「 ? あの、」
『 貴方の、お名前を… 』
この世界に生きていれば
また出会える日が来るだろうか
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しゃび(プロフ) - ミミさん» コメントありがとうございます。1から見ていただけて嬉しいです!個人的に一番炭治郎のお話を書くのが難しいと思ってるのですが、この作品で更に好きになって頂けたようで嬉しく思います。 忙しくて中々こちらに来れないのですが、後ほどボード確認しますね! (2020年3月26日 11時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 1からイッキ見しました!しゃびさんの作品で以前より炭治郎が好きになりました!ボードにも数日前に書き込みましたので見てって欲しいです。好みどストライクでした! (2020年3月26日 10時) (レス) id: ddeda9ef75 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - あいすさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。続編も期待してくださってありがとうございます。私個人としても続編を作りたいと思っているのでそちらが出来た際にはお暇な時にでも読んでいただけたら嬉しく思います! (2020年3月23日 1時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
あいす - 完結おめでとうございます!!この作品大好きなので、続編期待しています! (2020年3月22日 16時) (レス) id: 3a45dfb233 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - ミナさん» コメントありがとうございます。沢山の方々に読んでいただけたおかげで楽しく最後まで書くことが出来ました。続編は後々作ろうかなと考えていますので、そちらが出来たらまたお暇な時にでも読んでいただけたら幸いです。 (2020年3月21日 22時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃび | 作成日時:2020年1月15日 19時