【 おそ松さん 】むつごと恋する短編集

心霊番組 【 トド松 】 ページ39

トド松side
_______________________________________

「 ひぃッ!
ちょ、消してっ! テレビ消して!! 」


『 やだよ今面白いもん
あ、見えた、あそこ 』


「 ｷﾞｬｧｧｧ!! 教えなくていいから!!
リプレイとかいらないぃぃ!! 」









僕が何にこんなに怖がってるかって









それは









そう、夏の恒例番組



【 カメラは捉えた!! 恐怖の映像100連発!! 】



とかいう、心霊番組









「 もういい見たくない 」


『 まだ87位だよ 』


「 87位でこの怖さなら、1位とかどうなんの!? 」









Aちゃんの家に遊びに来たのはいいけど









テレビをつけたらたまたまその番組がやってて


そういう類のものが好きなAちゃんは
テレビに釘付け









だから嫌でも、音は聞こえるし、視界に入る









『 そんなに怖いなら帰れば? 』



なんて、









「 は!? 帰らないし!! 」







だって僕、Aちゃんといたいもん









『 ふふっ、じゃ、付き合ってね 』









ああやっぱ、帰ろうかな…




でも、それじゃ僕が負けっぱなしだ









なんとなく悔しくなった僕は、
Aちゃんを呼ぶ









「 ねぇ 」


『 ん? 』









心霊番組なんかより、僕に集中してよ




そんな思いで、彼女に勢いよく唇を押し当てれば









『 んっ…! と、トド松っ 』









随分可愛い反応をしてくれる









「 ね、心霊番組よりこっちの方がいいよ 」









よし、このまま


彼女をそっと、ソファーに押し倒す
_______________________________________

《 お分かりいただけただろうか…
BBQをしている男女の後ろに… 》

「 ……
うるっせー!! 集中できないよ!! 」

『 うわ、これ怖
髪の長い女の人はっきり映ってんじゃん 』

「 いい!! 言わなくていいから!! 」

寝込み 【 カラ松 】→←骨折 【 チョロ松 】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す