本【 チョロ松 】 ページ28
見つけてしまった
チョロ松の、アレな本。
というか、ソファーの上に普通に置いてあった
松野家に遊びに来て、飲み物取ってくるから2階で待ってて、とチョロ松に言われたから
六つ子の部屋に入ったはいいんだけど
嫌でも目に付くその位置に、堂々と置かれた男性向けの本
誰のものか分かるように、ご丁寧に裏に名前まで書いてある
チョロ松の字
『 まぁ、置いてある方が悪いよね 』
そう思い、流石に中は見ないけど
表紙に写っている露出度の高い女の人を眺める
ふーん。こういうのがタイプと。
自分の胸らへんに手を当てて、平坦で何も無いことを再確認する
と、襖の開く音とともに、チョロ松が来る
「 ごめん、お茶しかなかったんだけどいい? 」
『 牛乳ください 』
「 え、牛乳? 」
『 大きくするため、牛乳が飲みたいです 』
「 大きくって…
って、えっ、あれっ、それ、えっ 」
私が何を見ていたのか気づいたようで、
はぁ〜〜〜〜〜〜!?!?!? と大声をあげるチョロ松
「 ちょ、ちょちょちょ、ちょっとなんでこれ出てんの!? 」
『 知らないよ、ここに置いてあった 』
「 まじかよ 」
慌ててその本をどこかに隠すチョロ松に
そーゆー子がタイプなんですね〜と、煽るように言う
「 ホント勘弁してまじで
今の全部忘れてほんと 」
『 おっきかったな〜
あれ、Eはあったような 』
「 まじでごめんって!! 」
勘弁してと嘆くチョロ松に、そろそろ可哀想だからこの辺にしとくか、と思い煽るのをやめる
『 でも、そーゆーのがタイプならなんで私なの? 』
「 え? いや、それとこれとは別でしょ
僕は別に見た目とかで決めないし 」
『 ふーん。
でもやっぱ、おっきい方が? 』
「 スキ〜〜〜!!
…て、何言わせてんだよ!! 」
自分で言ったんじゃん
私と付き合ってくれてるのは嬉しいけど、
でもやっぱり、胸はあるに越したことないよなーなんて、
ちょっと自分の胸元を眺める
「 そんなに大きくなりたいなら僕がしてあげようか? 」
『 そんなことできんの? やってみてよ 』
と言ったのが間違いだった。
いつの間にか背中には硬い床の感触と
視界に天井とチョロ松
なんで私、押し倒されてるの
『 チョロ松さん? 』
「 おっきくなりたいんだろ 」
揉めば大きくなるらしいよ、と
なんかスイッチ入れちゃったみたいだ
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しゃび(プロフ) - 苺夢さん» コメントありがとうございます。好みと言って下さり嬉しい限りです...！拙い短編集ですがお楽しみいただければ幸いです。短編集は幾つか続編もありますので、興味があったら是非そちらもよろしくお願いします。本当にありがとうございます！ (2018年12月27日 23時) (
レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
苺夢(プロフ) - すごい好みの作品です！！まだ読み始めたばかりなんですけど（笑） これからも沢山読ませていただきます！いろいろと、頑張ってください！！ (2018年12月27日 23時) (レス) id: 4fd2aa824a (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - Fall ill appleさん» コメントありがとうございます。神なんてとてもとても... ですがそう言っていただき本当に嬉しい限りです。こんな短編集ですが、楽しんでいただけているのなら幸いです。本当にありがとうございます。 (2018年7月27日 19時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
Fall ill apple(プロフ) - 面白いというか神ですね。素敵な短編集をありがとうごさいます。本当にリスペクト。 (2018年7月26日 19時) (レス) id: 1efb67011f (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます。長編の小説も同時更新していますので、そちら優先になってしまい、短編集の方は思いつき次第の更新になりますが、それでも気長にお待ちいただければ幸いです。 (2018年7月19日 18時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃび | 作成日時：2018年7月1日 22時
