チビデカちゃんのDOUTEI喪失日記

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「俺もサッカーやってたんですよ。大切な試合で、自分の入れたボールで同点になった時は嬉しかったなぁ」

「いっ、挿れたホールで、どっ、どっ、童貞になった！？」



ホールに入れたらもう童貞じゃないだろー！？
マジでヤバい……今日の俺はおかしい。心臓がバクバクしてきた。



「ホール？ボールって言ったんですけど？」

「えっ？い、いや、ああっ、そうだよなぁ！」



うぅ……耳がおかしくなっているのか？



「俺たちの射撃の腕は、今のところ同程度っすかね！？」



どっ、童貞どうっすかね？って……
それを何故俺に訊くんだ！

こいつはオレのことを童貞と決めつけているのか？
くぅ〜！！！悔しい！当たっているだけにな。



「おっ、おまえさ、童貞どうっすかね？ってさ……いくら何でも俺のプライバシーに踏み込みすぎだろっ！」

「いや、すみません……同程度なのかなぁって思っただけですって」

「へっ？」


同程度っすかって言ったのか……

もう全てが童貞に聞こえてしまう……ヤバかった。

俺は噴き出す汗を手の甲で拭った。





俺の様子が余程変だったらしい。


「大丈夫ですか？凄い汗ですよ？顔色も悪いし……気が動転しちゃいました？」

「きっ、きっ、木が童貞！？」



木にも童貞がいるのかっ！？

いや、冷静になれ。んなわけないだろうがっ！

駄目だ……今日の俺は本当にどうかしている。クラクラする頭を押さえた。



「あの……さっきから、速水さんドーテー言ってません？」

「は？」

「いや、なんかそう聞こえたから」



里見がニヤけている気がする。いや、絶対にニヤけてる……



「おまっ、俺が童貞だとでも言いたいのか！？」

「はっ？いえ、速水さんが言った気がしただけですよ」



ま、まずい……



「はっはっはっ！俺がそんなこと言うわけないだろーがっ！俺は童貞じゃっ、なっ、ないんだから！」





「はぁ……速水さん、本当に大丈夫っすか？凄い汗ですけど？」

「だっ、大丈夫に決まってる！」




里見が疑わしそうな顔をして俺を見てくるから、たまらずその場を後にした。振り返ると、まだ見てやがる……

くっそー！童貞はおまえの方が早く喪失したかもしれないけどな！捜査一課には俺の方が先に行ってやるからな！



とりあえず形から入らなければならない……というわけで、俺はまだ見ぬ未知の避妊具。コン ドームとやらを買いに行くことにした。


使う相手いないけどね。









to be continued

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