チビデカちゃんのDOUTEI喪失日記

Diary 5 ページ20

.





毛挟み事変からのスタンディング･マスター……いや、オベーションを経て、俺は無事に帰宅した。

俺は、正直ヘトヘトだった。

里見梅李やら、あさみんやら、今日は色々なことがあった。

ん？里見？違うわ、松坂……だったか？

身体はわりと限界を告げている。
だから帰ってきて早々に風呂に入りベッドに入った。

にもかかわらずだ。

俺の目はギンギンに(そしてアレはビンビンに)冴えている。
脳内パノラマスクリーンに映し出される絡み合う男女。
組んず解れつの濃厚なシーン。
大音量の水音と盛大な喘ぎ声。

俺は、喘ぐのは女だけだと思っていた。
しかし、男が盛大に喘ぐのを見て、男も喘ぐのだと初めて知った。

それにしても……
あの、松坂とかいう奴の腰は、マシンガンか!?
何だあの動きは。
まるで高速電動歯ブラシじゃないか。

マシンガンとは、自動で弾薬を装填することで連続射撃を可能とした言わずと知れた機関銃である。
引き金を引いたと同時に空の薬莢が跳ね上がり次の弾薬を自動装填する代物だ。
あの腰の動き……白い弾薬が自動装填されているとしか思えない。
しかもだ。
あのマシンガンの弾薬は、ただの弾薬じゃない。
あれほどの女どもを、老いも若きも関係なく耽溺させられる弾薬が十人並みであるわけがない。
ならば、恐らくはマグナム弾だ。

つまり、自動装填を備えたマグナムだと!?

有り得ねぇ……
何て装備だ。
通常、マグナム弾をマシンガンで撃ったら基本は銃身がイカれてしまう。
撃てて、1発か2発。
それ以上は銃身が保たない。
下手したら暴発だ。
故に、マグナム弾を装填可能なマシンガンは存在しない。



つーか…………チート設定だろ、それ。



ん？
待てよ……



マグナム弾かどうかは使ってみなければわからない。
マシンガンの自動装填も使ってみなければわからない。

しかし、マシンガンの動きだけならば努力で何とかなるのではないか？

幸いにも俺は、人並みはずれた運動神経の持ち主だ。
これまでに、俺が努力で手に入れられないものなどあったか？

そうだ。
俺は欲しいものに妥協などしない。


ふっふっふっ……


MEGAみん……いや、あさみんサイズは天からの恩恵だろう。
ならば俺は、努力でその差を埋めてみせよう。


そうと決まれば、練習あるのみだ。

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す