チビデカちゃんのDOUTEI喪失日記

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よしっ！今だ！




俺はジッパーを素早く下ろし、俺のオレを取り出すと、先っぽにちょこんと乗っかっているようなコン ドームを根元に向けて一気にずり下ろした。



その時だ――


「――うぅっ！」


毛っ、毛がっ、毛がぁ〜！ヤバいっ、痛すぎるっ！暗いしあまりにも焦っていた為、毛を一緒に巻き込んでしまった！巻き込み事故じゃねーか！


股間に激痛が走る。







すると、俺の異変にあさみんが気づいたようだ。俺は咄嗟に両手で股間を隠した。


「どうしました？」

「なっ、何でもない」


いいからおまえは映画を観ろよ！俺に構うな！頼むから構わないでくれっ！！！


「本当に？」

「うっ、何でもないと言っているだろ」


あさみんは俺の顔を見て不思議そうな表情をしていたが、頷くと、また映画を観始めた。


嫌な汗が背中を伝う。


兎に角、俺のオレを何とかしないとマズイ！俺は素早く上着を脱ぐと自分の股間に被せた。焦らないで、最初からこうすれば良かった……完璧人間の俺としたことが、いったい何をやってるんだ！

隠れたことにより、俺のオレが守られている安心感でホッとするも、毛が挟まっていてこのままでは痛すぎる！


こうなったら再度の装着をやるしかないな。まだ復習が不十分な俺にできるだろうか……

あさみん、こっちを見るなよ……俺はどうにか上着の中に両手を入れて、コン ドームを巻き上げ、ゆっくりと被せ直した。あまりの痛さに涙が滲む。






「で、できた……」


ホッとしたのもつかの間、焦っている為か今度はジッパーが上がらない。何故ぴったりめのジーンズなんて履いてきてしまったんだっ！

まっ、まずいぞっ……ジッパー全開でおったたせたまま、映画が終わったらどうしたらいいんだ！明るくなるよな？いや、その前にトイレに行くか？

それとも、もう俺のオレを挟んでもいいから一気に引き上げるか！いや、それはいくら何でも痛すぎだろっ！

凶悪犯のプロファイリングでも、こんなに考えたことは今までにない。





そうだっ……時が経てば萎えるかもしれない！

そう思い、暫く放置してそのままにするも、スクリーンの刺激的な映像に、興奮が治まらない俺のオレ。




もう少しで映画が終わってしまう！

こうなったら扱いて出して、ミニマムにするしかない……！

ヘルメット、じゃなかった、コン ドームは装着しているし大事には至らないだろう。









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