チビデカちゃんのDOUTEI喪失日記

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しかし、嫌なヤツが来たな。

よりによって、こいつの隣でＲ指定映画を観るはめになろうとは……ちっ。

すると、音楽が聴こえると同時に突然視界が真っ暗になった。



「なっ、何だ？見えないじゃないか！」

「サングラスかけてますよ？」




「あ……」


カァァァ

そうだった……



俺としたことがサングラスをかけたままだった！また脇汗が噴き出してくる。

今日はひとりでゆっくりと、里見、いや、里見似の俳優が出ているえろ映画を鑑賞するはずだったのに、とんだ邪魔が入ってしまった。まあいい、ここはひとまず落ち着こう。俺は常に冷静な男だからな。

噴き出す額の汗を拭い、サングラスを外した。









『あぁ……ん』

『ハァ、ハァ、ハァ』



『ああぁっ！』





「……」



始まるなり、スクリーンいっぱいに映し出される絡み合う男女。


嘘だろ……人間はあんなに高速で腰を動かせるものなのか？それに、女性の股間であんなに手を速く動かして何をしてるんだ？びちゃびちゃと聞こえてくるこの音はどこから出ているんだ？まるで電動歯ブラシのような動きじゃないか。



でもそうか！！！ああやればいいのか。



もう童貞の俺には未知の世界で、何が何だかわからないが、画面から目を離すことができない。それは、俺の想像の斜め上をいっていた。


目の前で繰り広げられる光景に、俺のオレが硬くなりだした。まっ、まずいっ！まだ始まって５分しか経ってない！




それからは―――――


スクリーンに目が釘付けで心臓がバクバクとしっぱなし。俺のオレが今どういう形態にあるかが気になって内容が全然入って来なかった。





スクリーンの中ではベテラン俳優が自分のブツを扱きだし、腰が激しく動いている。


まずい、まずい……

いやいや、大丈夫だ。既に布石を打っているじゃないか！だが、自分の股間を見ると……そこにはピラミッドが出現していた。


「……っ！」


このままでは、ピラミッドをあさみんに見られてしまう！それに、コン ドームがずれている気がしてならない。やはり、おったたせていない俺のオレへの装着は無理があったのかもしれない。





もし、今ノーヘルで事故ったら！

ここで被せるか……！？




嫌な汗がたらりと背中を流れた。



どれくらい時間が経ったのか……テンパった俺が隣を見ると、あさみんは涼しい顔をして映画を見ていた。








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