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救えなかった。
『悟、硝子、』
だめだ、抑えられない。
次の瞬間には涙が滝のように零れてきた。
『うぅぁ……ぁあ……………っ』
視界がぐちゃぐちゃになって
痛みも悲しみもよくわからない。
ただ私を包む温かい二人がずっと、
私を支えてる。
. ページ7
ひんやりした空気を纏い高専の敷地に戻った。
何処に向かっているのか分からないまま硝子と歩く。
中庭の真ん中に、白い影が一つ。
家入「五条じゃん、ウケる」
五条「何だよ硝子」
「……A」
悟ったら分かりやすいな。
見開かれた瞳が小刻みに震えてる。
『アイス買ってきたんだよー、これ悟のぶん』
ビニール袋から取り出した容器が冷たい。
指先、手のひらが熱くなっていく。
五条「震えてんじゃん」
家入「おい五条」
五条「アイツはもういない」
「俺も救えなかった」
『悟、硝子、』
だめだ、抑えられない。
次の瞬間には涙が滝のように零れてきた。
『うぅぁ……ぁあ……………っ』
視界がぐちゃぐちゃになって
痛みも悲しみもよくわからない。
ただ私を包む温かい二人がずっと、
私を支えてる。
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作者名:塩風味 | 作成日時:2022年9月7日 22時