第十一話 ページ12
グルッペンside
コネシマがゾムの部屋へAを届けたのを見送り､俺はトントンに怒られてしまうかもしれない怖さで足に重りがついてるように重たく､中々足が進まない
トントン｢グルさん?今までどこっ言ってたん?｣
トントンは笑顔で､聞いてくるが目は全然笑っていない｡
笑うどころか無で､ただ俺を見てくる｡
｢いや､その､Aの所へ…｣
Aの名を口にするとトントンは明らかに動揺して､俺を放置し､そのままどこかへ消えてしまった｡
｢なんだったんだ…?｣
取り残された俺は取り敢えず､自分の部屋へ向かう
ゾムside
｢ちゃうな…｣
俺はグルッペン達と別れた後､兄ちゃんの為に寝具を探しに来たがこれと言っていいものはな見当たらない｡
兄ちゃんの好みってよう分からんし…適当でええか!!
弟が選んだもん喜んでくれるやろ｡
そう思って､シルクで作られたシーツ､ふわふわの枕を買えば､部屋に帰ったら兄ちゃんがいるという嬉しさで､歩道ではなく､屋根を飛び渡る｡
こっちの方が人にぶつからないし何より､にやけた顔も隠せる。
｢ただいまー｣
部屋の中に入れば､兄ちゃんは居て､暇だったのか､兄ちゃんの手には分厚い本が数冊置かれていた｡多分読書家のコネシマ辺りに借りたんやろなぁ
A｢おかえり？｣
兄ちゃんは本に夢中になっていたようで､数秒遅れて返事が帰ってきた｡
なんか帰ってきたら返事があるってええな｡
何時も部屋には誰も居らへんから何も言わずに部屋に入っていたのに今は兄ちゃんがいるから家の時のように挨拶をした
A｢随分機嫌がいいですね｣
｢そう？あ､シーツとか買ってきたで!!｣
買ってきたものを見せると兄ちゃんは申し訳なさそうに
A｢こんな高いものいいのに…｣
と言う｡兄ちゃんは自覚無いねんなぁ…自分の体大切にしてもらわんといつか早死する気がする｡
兄ちゃんしか居ない俺にとって､兄ちゃんが死ねば1人ぼっちになってしまう｡
仲間が…って言う奴もいるかもしれない｡
でも､絆なんてすぐに切れてしまう代物｡俺は何度も仲間と言っていた奴らに裏切られた｡この軍の仲間も何時か裏切るかもしれない｡
兄ちゃんは何時でも俺を裏切らない｡だから俺は兄ちゃんしか信用せーへん
A｢ゾム？｣
｢何でもない｡飯食べた？食べてなかったら一緒に飯食べよーや｣
A｢うん､お腹空いた｣
兄ちゃんの手を掴み､食堂へ足を進める
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柑橘 - 自分もこういうお話作りたいんですけどねぇ… 何故、飽き性ですし、語彙力皆無ですからね… (2018年9月4日 20時) (
レス) id: 0f917b238e (このIDを非表示/違反報告)
勘島(プロフ) - 柑橘さん» コメント有難うございます!!有難うございます!どんな作品を作りたいか...日々考えてアイデアをまとめてますw (2018年8月24日 23時) (レス) id: d6dcc2f8e9 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘 - おぉ！新しいお話ッ…!! よくアイデア浮かびますねぇ!↑憧れますっ!! (2018年8月24日 19時) (レス) id: 0f917b238e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勘島 | 作成日時：2018年8月23日 21時
