【瀬名泉】推しなんかよりもキミがいい。2

第52話+α ページ8

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｢……さて、と。そろそろ行くよぉ｣



『えっ……と、どこにですか?』






コップの中も空になった頃、時刻は6時を回っていた。


店の窓から射し込む夕日が妙に暖かくて心地よい。






｢どこにって……家に決まってるでしょ｣



『……あ〜、そうですよね、私何言ってんだ』





数秒後、はたと気付く。







＿＿＿＿＿＿＿＿私、何言ってんの!?






本当は今すぐこの行事をBダッシュやら神回避やらで行きたくなかったというのに。
こんな人と親愛度上げなんてしたくなかったのに。

っていうか、さっきの事があってから目すら合わせられないし会話もままならないし！




……もう少し一緒にいたいって思ってる自分がいる、だと?






『……いやいやいや!!』







ブンブン頭を振るが、それが逆効果でして。







『！……、ったぁ』



｢アンタ馬鹿なのぉ? どうして頭をいじめるような事するかなぁ｣



『ご、ごめんなさい……でももう平気です、行きましょ』






一刻も早くこいつから離れたい。


……そして、この気持ちを整理したい。







｢外出てな｣



『え、ちょっ、私も払いま』



｢いいから｣



『……。』



｢会計お願いします｣



｢かしこまりました｣







あーもう、止めてくれ。






＿＿＿＿そういう所に落ちやすいんだって。








*｢maybe?｣



そういえば、前作の方にanother storyがあるのはご存知でしょうか……

もし見たことないという方は是非見てみてください。


そして殿堂入りありがとうございます……!!









+α再び。

*【あんスタ】幻想影燈篭

新作です……よろしくお願いします！

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