どれだけ優れた者でさえ、推しの前では皆同じ.part2【稲荷崎】

愛が64こ ページ24

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「逆に2人は料理上手いん？」



角名「俺はまぁ、人並みに」



宮治「俺は自慢できるくらいには上手いと思っとるで！」



ドヤ顔の推し……いいですねほっこりします



「普段から作ったりしてるの？」



宮治「…俺将来は"飯"に関わる仕事がしたいて思っとんねん、せやからその練習をちょっとな」



「…そっか、好きなことを仕事にできるっていいと思う！」



宮治「せやろ！？…まぁ、バレーをしたい気持ちも多少あるけどな」


そう言った推しは少しだけ寂しそうな顔をしていた








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「よしゃ！やったるぞー！！！」


北「気合いバッチリやな」


授業が終わって、掃除も終わればあとは部活


今日は試しに北さんノータッチでやることになりました

見守ってくれる辺りめちゃくちゃ優しいよね惚れそう








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北「おぉ、手際がええんやな」



「ほんとですか！！？嬉し……」



北「物覚えもええし、元から俺が手伝わんでもできたんとちゃう？」



「何言ってるんですか！！？北さんがいなかったら今頃このスポドリ達は天に昇ってますよ？」



北「それはあかんな」



やっぱ北さん笑うとかわよ……

推しが天使だとしたら北さんは女神だと思う



「…でも北さん」



北「なんや？」



「なんでここまで手伝ってくれるんですか？」



始めたばかりのマネのことを全面的に信頼しろ！なんて方が無理なのもわかってるけど、

でもそれ以上に北さんは私を手伝ってくれていた

スポドリ渡す時もだし、ボール磨きだってそう

今は本当に見守ってるだけだけど、昨日までは隣で私と同じようにやってくれていたのだ



北「……せやなぁ、まぁ一種の癖みたいなもんちゃう？」



「癖、ですか？」



北「昨日赤木も言っとったやろ？1年の頃は俺らがマネの仕事しとったって」



そういえば言ってたな…




北「俺の中ではな、マネの仕事もバレーやねん」






北「マネみたいにボール磨きすんのもずっと前からの癖や」






北「"ちゃんと"する、俺のばぁちゃんの教えやよ」



「"ちゃんと"……」



あぁ、聞き覚えがある

北さんのおばあちゃんの話

まさか本人から聞けるとは思ってなかったけど



北「せや、俺はばぁちゃんに"ちゃんと"することを教わってん」






北「"反復・継続・丁寧"…これが心地ええんや」




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