どれだけ優れた者でさえ、推しの前では皆同じ【稲荷崎】

愛が30 ページ33

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過ぎてほしくない時間ほど早く過ぎていくもので、


国語のゆっくりした授業や数学のひたすら問題を解いてく授業、暗記ばかりであまり面白くない科学の授業を受けていたらお昼になってた。



隣でガツガツとご飯を食べていく推しに癒しを感じつつ、持参していた弁当を食べ、



午後の授業も眠くなるのを堪えながら、とっくに寝ている推しの顔をひたすら描いてました。








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宮治「おっしゃ部活やー！！！」



角名「さっきまで寝てたとは思えないほどの目の覚めよう」



「私じゃなきゃ見逃しちゃうね」



宮治「ボーッとつっ立っとらんとはよ準備していこや！」



「はぇ〜…推しが可愛い」



角名「今のどこに可愛い要素あった？？」



「全部に決まってるでしょ何言ってんの」



角名「前も言ったけど急に真顔になるのやめない？」



「私の表情筋は私の意思とは関係なく動くので無理ですね」



角名「不便な表情筋だね」



「私に謝って」



宮治「2人ともはよー！」



「今行くー！」



部活楽しみにしてるのに絶対に3人で行こうとする推しが可愛すぎてしんどい

天使じゃん天使以外の何者でもないよ…好き




そんな、恐らく先程とは打って変わってゆるゆるな顔をしているであろう私に角名くんはぴしゃりといった



角名「マヌケヅラ」



「お前もハゲにしてやろうか」








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後から合流した侑くんと銀くんと共に体育館に向かう。


彼らは既に体操服に着替えていて、大見先生にお前らもあっちで着替えてきーと言われたので私は女子トイレに向かった。


着替えた後体育館に入ると挨拶を終えたらしい彼らが早速ストレッチを始めていた。



黒須「お？あんたが見田村さんか？」



「こんにちは…今日はよろしくお願いします」



黒須「マネージャー希望やったよな？ちょい待ち……おーい！北！！この子にマネージャーの仕事教えてやりや！」








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え、今監督なんていった？







驚いている私を見て監督はくつくつと笑う



黒須「北はな、ちょい厳しいかもしれんけど学べることは沢山あると思うで？頑張りや」








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聞き間違いではないらしい。




トリップ3日目にして、あの北さんに会えることになりました。アーメン


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