どれだけ優れた者でさえ、推しの前では皆同じ【稲荷崎】

愛が26こ ページ29

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宮治「…えらい貢がれてもうた」



角名「想像以上に買ってもらったんだけど」



宮侑「はぁ？こんなん差別やん！」



推しの手には大量の駄菓子。

店に入ってから色々見てたので後ろをつけて見てたもの全部買いました。やっぱこれくらいしないとね！


ちなみに角名くんは最近食べてなかったから…というお菓子好きには聞き捨てならないセリフを吐いたのでそこそこな量を買ってあげました感謝しろ


途中で侑くんが、なぁ俺のは？と聞いてきたので五円チョコあげました。ショボ！とか言われた気がするけど知らない。



宮治「…でもAちゃんはそれ以上やな」



角名「それ持って帰れるの？行きにあんなへばってたけど」



「………帰りのこと考えてなかった」



宮侑「俺が食ったろか？」



「は？一箱くらいはあげるけど全部はやらんわ！」



宮侑「いやくれるんかい」



彼らが心配しているのは私の手にある1つの段ボール

ちな、中身は全部ココアシガレット


私ココアシガレット中毒患者だから常に家にないと死ぬんだよね

昨日家にあったのブルーベリーの方だったから元の私も大して変わらないと思う








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角名「…おぶってあげようか？」



「いや、ここで情けを受けるわけには…！」



宮侑「ほれ、その手に持ってるもん寄越せや。一箱で手を打ったる」



宮治「俺も助けたいんやけどちょっと無理やわ…」



「君たちから見た私はどんだけ弱々しいわけ？」



心配してくれるのは有り難いけど流石にそこまで弱くないよ？？？


…いやさっきから歩幅がどんどん小さくなっているのは自覚してますが



角名「じゃあ、貸し1つってことでいいからおいで？」



「角名くんの貸しとか怖い未来しか見えない」



角名「治と相談して決めるつもりだから大丈夫だよ」



「なんだ初めからそういってよ」



宮侑「サムへの圧倒的信頼感」



宮治「でもその段ボールはどうするん？」



「……侑くん、一箱しかあげんからな」



宮侑「おっしゃ任しとき！」



持たせる前にココアシガレットを三箱取り出して推しに渡す



宮侑「いやなんでこいつにあげるん！！？」



「治くん後で一箱あげたって…」



宮治「おー了解」



宮侑「絶対やぞ！！」



宮治「うっさいわ！ツムやないんやから」



宮侑「あぁん！？どういう意味や！！！」



角名「ほら早く行くよ」



「それいけすなパンマン」



角名「下ろしていい？」



「ごめんて」


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