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鬼灯さんに連れられてはや数日…
“真実”を告げようという
ただあまり口外しないで下さいと
鬼灯さんの正体は、地獄の鬼で、閻魔大王第一補佐官
浄玻璃の鏡という鏡があって、それで私を見て嫁にと決めた
帽子をかぶっていたのは、角や耳を隠すためだとか
現世も見れるって…今までの見られてたのかな
…恥ずかしいな
鬼灯「貴女の様子を見て、放っておけなかったんです」
優しいなぁ鬼灯さん…
すごく嬉しい
私を必要としてくれる人がいるのが(鬼だけど)
私はもちろん受けた
今まで辛かった分、その愛が染みた
ある日…
前の家族が、ここに来た
鬼灯さんは今外出中
どうやら探偵雇ってここを突き止めたらしい
何涙なんて浮かべてるの
よくそんな顔できるな
貴女「鬼灯さん、怒るよ」
姉「あの人鬼灯さんっていうのね?」
貴女「今私は鬼灯さんの婚約者」
バシッ
そう言ったら、姉に殴られた
ほっぺた痛い
姉「いい加減にしなさいよ!!あんたなんかが幸せになるのは許さないから!」
この人…嫁の話聞いて目の色変えたな
もとからこうだ、私といい感じの人がいると割り込んできた
美しい自分がいいでしょ、と
どんなナルシストだよ
貴女「鬼灯さんは、私がいいって言ってくれた」
姉「そんなのリップサービスに決まってるでしょ!」
あーもー、ホントに…!
すると、外からサイレンが聞こえた
なぜかパトカーが来ている
何事?と思っていたら
鬼灯さんがいた
父「おぉ警察の方、いいところに!その男を捕まえてくれ、誘拐犯だ!」
しかし、手錠がかかったのは父たちだった
父「な、何をするんだ!違うだろ!」
鬼灯「いいえ、何も違いませんよ」
父「我々がどんな名家か知らないのか!」
鬼灯「どんな名家の方でも地獄には落ちますよ」
地獄、と聞き、青ざめる父たち
鬼灯「それとお姉さん、貴方私の婚約者に手を上げましたね?」
姉「こ、こいつが婚約者なんてホラを吹くから!」
鬼灯「ホラではなく、本当ですよ」
固まる姉
鬼灯「あと、一言いいでしょうか」
姉「な、何よ」
鬼灯「この世の行い気をつけて」
冷たい声で、鬼灯さんは言った
姉「……」ゾッ
そして、元家族は連行された
聞いたら警察を呼んだのは鬼灯さん
ウチの前に迷惑なのがいるから、と通報したのだ
その後、流行り病で亡くなった私
鬼灯さんが第二補佐官にしてくれた
今は地獄で暮らしてます
あの家は、その後別荘代わりになった
令嬢な貴女
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年10月14日 8時