1話 ページ1
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ガラガラとスーツケースを引く。
空港からバスで揺られること2時間。
『…ついた…!!』
久しぶりに帰ってきた故郷。
懐かしい風景に心が踊る。
ああ、このお店潰れちゃったんだ!!えっこのマンションなに!?!?
歩き慣れた道もなんだか別の場所のように思えて楽しい。
弟はどうだろう。今は高校生なはず…。へへ、背もおっきくなってるのかなあ。
制服姿とか見たいな。あっでも今は反抗期で嫌がられるかも…。
あれから7年。成長したんだろうな。
久しぶりに会う家族に心を膨らませ、家の扉を開いた。
『ただいm』
「今回の任務、よくやった。次は○○組だ。…いけるな?」
「任せてぇやなーくん」
「完膚なきまでに潰してきます」
「遊んでやってくるわ」
「僕たちのこと楽しませてくれるかなぁ」
「楽しみ〜!」
??????
家間違えたかこれ。
一旦外に出て表札を確認する。…合ってるな。
じゃあ見間違えか。疲れてるのかも。早く弟に会いたいなあ、
ガチャ
「てかそろそろバット折れそうなんですよね…。」
「お!じゃあ僕たちとおそろのナイフにする??」
「ええー!るぅちゃんは俺と一緒のバットだってば!!」
「いっそのこと体術極めてみん?」
…もしかして引っ越したか??私の家族。
その説あるな。いやその説しか考えられない。そうだそうだ。きっとそう。
よし。空港に戻ろう。
回れ右をして玄関の扉に手をかけた時。
「ぇ、ぁ、ねえちゃん…??ねえちゃん…!!!!」
サングラスをかけた紫髪のアホ毛くんが涙目でこっちを見ていた。
「〜〜〜ッねえちゃん!!帰ってきたんだ…!!」
ねえちゃん???ねえちゃんとは???
私の弟はこんな髪色じゃ…いや、紫だったな。
でも私の弟はこんなに背が高くな…いや、成長したのか。
けど私の弟はこんなに声が低くな…いや、声変わりか。
だけど私の弟にはぴょんぴょん可愛いアホ毛が…え、あるやん。
いやまてまて、私の弟はこんな組長みたいな人じゃない。
昔の弟は…
「えへへ、おねぇちゃんにこれあげる!!」
「おねぇちゃん!あそぼ!」
さっきの状況を思い出してみる。
…うん。どう考えても知らん人やな。
人違いしちゃったのか。
『えっと…ひ、人違いかと…。』
「…は?」
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だびおがばん - 一体何故更新停止なの…… (2021年11月11日 22時) (レス) @page7 id: d0d136fad8 (このIDを非表示/違反報告)
むつき。(プロフ) - 何があったんだな組…めっさ気になる…更新頑張ってください! (2021年10月9日 22時) (レス) @page7 id: da60582d52 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - みおさん» うわあん嬉しいです…!!えっそうなんですか!?!うわああごめんなさい…!!まあでも夢主ちゃん可愛いからなあ…(???) (2021年10月9日 22時) (レス) @page6 id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 初コメです!んやぁぁぁぁ可愛い!!あと私2年3組の26番で『アッ...す、すいましぇん...口説いちゃってすいましぇん...』ってなってましたね((((((ゑ (2021年10月7日 17時) (レス) @page7 id: e91e7e57ac (このIDを非表示/違反報告)
わんだふる - いやぁ…なーくん可愛いなぁ!続き気になる…!! (2021年10月5日 22時) (レス) id: 48ef6fa197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ごりら | 作成日時:2021年8月16日 2時