幽霊になった件について【stpr】

14話 ページ14

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体に思いっきり力を入れて、胸あたりに意識を集中させる。
自分の体を丸め込むようにイメージしながら。

目を瞑り、
息を忘れ、

ただ自分の体の全てを細部まで頭に入れる。
集中。集中しなきゃ。

ﾌﾞﾜｯ
体が一気に暑くなり、脱力感が襲ってくる。

目を開けると、自分の体は人をダメにするソファーになっていた。


『〜〜〜〜ｯ、やったぁぁー！！』
見た目は人をダメにするソファーのまんまだけど、
結局のとこ体は私のもんなんでね！！！動けます！！！

ぴょんぴょん跳ねる。
わぁーいたのしー！！
イメージ的にはリムルなテンペスト。形は違うけど自由自在に動けるよ的な。


「えっ！？なにそれ、幽霊って物になれんの！？まじかよ！」
さとみくんが目を輝かせてこっちを見る。

すすす、とさとみくんの足元に駆け寄る。
物になったから浮けはしないみたい。

『どうぞ!!』
ばーん、とさとみくんの前に構える。
どうだこのさわり心地の良さそうな生地！！飛び込みたくなるでしょ！！

ふっふっふ…さあいつでも来るがいいｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！！！！(バイオ)



「…、」
無言で顔をすりすりするさとみくん。
ええ何その行動激かわ…。

「…めっちゃええやん…」
満面の笑みでご満悦の様子。
頑張った甲斐ある〜！！よかったよかった！！


…でもさとみくん身長高いから太ももまでしか入ってないんだよなぁ。
これはあれか？？頑張りどころだな？？リスナーの意地見せるしかないな？？


目指せ全身埋もれるソファー！！！！


先程の工程を繰り返す。
意識を集中させて、イメージを明確に…。

…よし、
体の暑さと脱力感が私を襲う

目を開くと…、っしゃ成功！！
思わずガッツポーズを決める。

「うわぁ！！おまっ…めっちゃええやんこれ！！びっくりしたぁ…！！」
もうテンション爆上がりですやん？？？

ダイブしてくるくる寝返りを打つさとみくん。

不意打ちでマッサージを始めます。
新手のドッキリ。

『えいっ』
「うおぁああ！！！」
ありがとうございます。
ご馳走様です。

「うわぁ…これｯ、いいわぁ…。」
大変ご満足の様子。

『ふふふ、よかったです！！』
『編集後はこの形なりましょうか？』

『…さとみさん？』
え、急に無視するじゃんつらい

「…んぅ、」
ﾊｧｱｱｱ！！
寝落ちしちゃってる…！！！



…今日はこのままでいっか。

おやすみなさい。さとみくん。
いい夢を



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迷走しちゃった…、
ごめんなさい。

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