52話 ページ4
夢主side
「Aさーん、ちょっといいー??」
『あ、はーい!今行きます!』
ここに来て数週間が経ち、彼方さんの家での生活にも慣れてきた。
彼方さんは今、アルバムの制作中でとても忙しいらしく、
家にいても部屋にこもっていることが多くなっていた。
「俺、今日から何日かはまふまふの家に泊まりで作業なんだけど、大丈夫?」
『あ、家のことは任せてください!』
「いや、そうじゃなくて。
1人でこの家にいるなんて不安じゃないかなって」
確かに、家から出る用事があるときはいつも彼方さんがついていてくれたし、一人で行動するということはしばらくなかった。
私が今外に出て迂闊な行動をとってしまえば、
翔太くんだけではなく、彼方さんにも迷惑をかけてしまうだろう。
『私、なるべく家から出ないようにするので!
安心して作業してきてください!』
「確かに俺がついていられない間は外に出ないのが得策かもしれないね。
でも、なにかあったらすぐに連絡すること。
Aさんはもっと周りの人を頼らなきゃだめだよ。」
真剣な顔で私を真っ直ぐみる彼方さんから、目が離せなくなる。
『ありがとうございます』
私がそう笑って見せると、彼方さんは安心したように私の頭に手を乗せて、ふわっと微笑んだ。
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ちょこ2(パソコン変わりました≪元ID 5ad0b4ef6a≫)) - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみにまってます!(´;ω;`) (5月24日 21時) (レス) @page16 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
めろサム - 続きがすごく気になります!! 夢主ちゃんと天月さんとのラブストーリードキドキ感が半端ないです( ु ›ω‹ ) ु♡ (2022年4月1日 0時) (レス) @page16 id: 836c3b464e (このIDを非表示/違反報告)
すふれ - 夢主ちゃんと天月さんの立場から考えたら、認められない恋なのかな、とは思ったけど、それでもお互いを想いあえるのって、素敵ですよね...この恋は実ってほしい(>_<) (2021年4月11日 18時) (レス) id: 48b03fa523 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流雨 | 作成日時:2021年3月26日 0時