#8 ページ10
「ねぇ、Aちゃん♡」
『な、なんですか？』
外を見ていると、りこに話しかけられた。
「放課後、話したいことがあるの♡」
『ご、ごめん、なさい私、用事が』
「口答えしてんじゃねぇよ」
『ご、ごめんなさ、』
その日、私は兄と一緒にバレーをする予定だったため、早く帰りたいと思っていた
「放課後、体育館裏で待ってるね♡」
『う、うん』
「敬語、は？」
『は、はい』
ﾆｺｯと笑うと違う女子達に話しかけに行った
「ねぇ、なんで断らないわけ？」
『！柚月』
「私から断ってこようか？」
『いや、いいよ、悪いし』
「ふーん、」
「でも、困ったときは頼りなさいよ！」
『う、うん！』
放課後_______
「遅いのよ、」
『ごめん、なさ』
「まぁいいわ、あなたの親友、柚月、だったっけぇ？」
『！ゆ、柚月に何するつもり』
「ふふっまだ何もしないわ」
「でも、あんたが逆らったりしたらやっちゃうかもねぇ」
『！わかった、わかったから、柚月には手出さないで』
「それでいいのよ」
ﾊﾟﾝｯと、りこが手を叩くと人が2.3人出てきた
漫画かよ、()
「そいつ抑えて」
「はいっ♡」
そういうと、私を抑えた
「ふふっ♡」
ﾄﾞｶｯﾄﾞﾝｯと、私の体を蹴ったり殴ったりしてくる
『うぐっ』
「はぁ、今日はこれで終わり♡」
『ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯはぁ…はぁ…』
「じゃぁね？汚い豚さん♡」
『はや、く、かえらなきゃ』
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ
ｶﾞﾁｬ
『おにい、ちゃ……？』
そこに広がった景色は紅色の液体をダラダラと腹部から出している、お兄ちゃんだった
『お兄ちゃ、ん？ねぇ、目覚ましてよ！！』
「A、ごめんなぁ、？バレー、やれなくて」
『誰に、やられた、の？』
「逃げ、ろ、お母さんは、今、危ない」
『なん、で、？お母さんにやられたの？』
「いいから、逃げろ、早く」
『ねぇ！！やだよ！私、お兄ちゃんとまだバレーしたいよ！！』
ﾄﾞﾝｯと私は玄関側に押された
最後の力を振り絞って押したのかお兄ちゃんはその場に倒れ込んだ
『お兄ちゃ、ん』
覚悟を決め、わたしは玄関の扉を開け、外に行き、ひたすら走った
ひたすら、ひたすら雨の中を走った
公園の遊具の影に隠れた
その時私は声を殺して泣いた
お兄ちゃんが殺されたのがとても許せなかった
「大丈夫？」
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次回、幼馴染組登場！
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作者名：莉紬 | 作成日時：2023年12月15日 14時
