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第18件目、もっと早く ページ25

次の日、俺たちは墓場に向かった
少し山に入ったところにあるそこそこ大きな墓場

ずらりとならんだ墓石の中を、
総悟は迷うことなく進んでいく

きっと、小さい頃によく来たのだろう


沖「ここでさァ」

総悟が止まった墓石には、
[沖田家之墓]と彫られていた
ここに、俺の……

沖「…久しぶりですね。最近来られなくて…
すみません」

総悟がぽつぽつと話し始めた
その目は何かを懐かしむような、
何かを思い出しているような、
そんな優しい目をしていた

沖「こいつ……Aって言って…
俺の、兄貴らしいんでさァ」
あ「らしいってなんだよ…」

総悟の紹介の仕方に文句を言いつつ、
昨日見た写真を思い浮かべながら墓石に向き合う

何からはなそうか…


あ「なんつーか、もっと早く来たかったな」

俺が、人を傷つける前に
俺が、世界を、人を、嫌う前に

あ「そしたら、もっと違ったんだろうな…」

それが俺の素直な感想だった



あ「俺さ、ちょっと前まで悪いことしてたけど、
今はまあ、普通に?仕事してるんだ。
コイツが手伝ってくれててさ。
スゲーやつだから、頼りにしてんだ」
幸「…どうも」

ユキは戸惑いながらもぺこりと軽く頭を下げた
会ったこともなければ親戚でもないし、
まあ、そういう反応になるわな

そんなユキをふっ、と笑いながら、
俺は淡々と墓石に話し続けた



あ「…うし、満足した」
沖「……そーかぃ。なら掃除して帰りますか」
あ「おう」

それからはほぼ無言で作業をし、
日が昇りきる少し前に俺たちは墓場を後にした



沖「腹減ったし、どっか行きますか」
あ「だなー。俺ラーメン食べたい」
沖「こんな田舎にラーメン屋はないですぜ」
幸「というかAさん、ラーメンくらいじゃ
お腹溜まらないでしょう」

たしかに、その通りだ

あ「じゃあ定食屋とかにしよーぜ」
沖「俺のオススメの店、行きましょう」
あ「お、行きつけ?」
沖「昔よく行ってたとこでさァ。
からあげ定食が旨い上に1個がでかくて…」


山まで歩いたことに加えて総悟の話で、
俺の腹はぺこぺこだった


あ「あ〜腹減った…今なら飯5杯はイケる」
幸「炭水化物摂りすぎです」
あ「いーじゃん今日くらい」

相変わらずうちの医者は厳しかった

すごくすごくお久しぶりです→←遅くなりましたが



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ふーま - また読めるのを楽しみにしてます! (2015年10月12日 15時) (レス) id: 1ed1a87200 (このIDを非表示/違反報告)
auto(おーと)(プロフ) - リルさん» ありがとうございます!課題をさっさと終わらせて更新します! (2015年8月21日 17時) (レス) id: de4c87a60a (このIDを非表示/違反報告)
リル - とっても面白いですっ!!これからも更新頑張ってくださいっ!! (2015年8月21日 17時) (レス) id: 96439f0520 (このIDを非表示/違反報告)
auto(おーと)(プロフ) - ふーまさん» ありがとうございます!頑張ってネタを考えます!w (2015年8月17日 16時) (レス) id: de4c87a60a (このIDを非表示/違反報告)
ふーま - がんばってくださいっ!!凄く好きです!! (2015年8月17日 14時) (レス) id: 9d31c979d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:auto(おーと) | 作成日時:2015年7月27日 23時

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