無題 ページ38
NOside
「……あれ」
夜道を歩く、1人の少年
少し長めの白い髪は、
月明かりの下で淡く光り、
静かに吹く風になびいた
「…死んでる?」
その少年の目線の先に寝そべるのは
こげ茶色の髪をした成人くらいの男
男が着ている着物の胸元には、
大きな紅い花が咲いていた
「ハァ…、っく……ハァ、ハァ…」
「あ、生きてる」
少年は男に近づき、しゃがみこむ
大きな紅い花___もとい、血のシミを見つめ、
躊躇することなく、手を伸ばす
「っ!いってぇぇ!!」
「あ、おはようございます。まだ夜ですけど」
「クソ、なんなんだよお前は!」
にへら、と笑う少年は
男に睨まれてもその笑いを保ったままだった
「僕ですか?僕は通りすがりの、
ただの少年A、といったところでしょうか」
「ハァ!?ふざけるな、斬るぞ」
「僕には貴方がそれを出来るとは思えません。
怪我の具合的に、残り僅かしか体力はない。
それに、視界も安定していないみたいですし。
このままだとあと1日で貴方は死にますね」
笑顔を保ったまま、淡々と話した少年
その少年に言われた事が図星だったのか、
男はぐうの音も出なかった
「……手前ェ、何者だ」
「だから言ったじゃないですか。
ただの通りすがりの少年Aだ、と。
あ、多少なりの医療知識はありますけどね」
これが、後に世に名前を轟かせる2人の、
始まりの出会いの物語
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ドSの極み(プロフ) - 更新楽しみにしてま~す。 (2015年1月7日 23時) (レス) id: 9c2471414b (このIDを非表示/違反報告)
ドSの極み(プロフ) - 空音架恋@演劇部さん» 頑張ってください!私この小説大好きなんですよ!応援してます! (2014年12月9日 13時) (レス) id: 9c2471414b (このIDを非表示/違反報告)
空音架恋@演劇部(プロフ) - ドSの極みさん» 受験終わったし、高校にも慣れたんで前ほどはいかずとも更新頑張ります! (2014年12月8日 23時) (レス) id: de4c87a60a (このIDを非表示/違反報告)
ドSの極み(プロフ) - 空音架恋@演劇部さん» わかります。私も受験の時、占ツクで書いてたわけではなかったけど、そんなことありました (2014年12月8日 21時) (レス) id: 9c2471414b (このIDを非表示/違反報告)
空音架恋@演劇部(プロフ) - ドSの極みさん» 去年受験だったんで終わったらやろうと思い続けて気付けば今年も終わり……ってかんじでした (2014年12月8日 19時) (レス) id: de4c87a60a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:auto(おーと) | 作成日時:2014年2月28日 12時