*銀魂*沖田総悟の双子くんは暗殺のプロでした。ー3ー

第伍拾参斬、兄弟っぽいこと ページ15

土「おい、翔悟、服買いに行くぞ」
沖「何で俺まで……」

あれから、総悟に屯所に連れて行かれ、
身元不明の謎の少年となり、
真選組に預けられることになった

偽名は成瀬翔悟
遠くから来た、と言っておいた


小さくなった俺は、顔が少し変わったようで、
似てる、まではいけども
俺本人だとは悟られなかった


とりあえず、屯所の服を借り、
着るものを探しに行くことになった

土「どんなんがいいんだ？」
あ「……別に」
土「別にって、お前、服ねェんだぞ？」
沖「アンタの顔が怖すぎるんでさぁ」

こんなのは？と聞いてくる総悟は
意外と子どもの扱いに慣れていた

総悟の服のセンスも悪くはなく、
総悟の提案は全て肯定した


沖「じゃ、俺とショーゴは遊んでくるんで」
土「は？！ちょ、お前！！」

沖「逃げるぞ、ショーゴ」
あ「おー！」


総悟は弟のはずなのに、
兄がいたら、こんな感じだろうか、と思う

しばらく走り、土方を巻いた
ここからは、俺たちの自由時間になりそうだ


沖「あ、団子食いましょーぜ」
あ「うん、団子おれ好き！」
沖「じゃあ、みたらしとあんこ一本ずつな」


外の椅子に並んで座る
足は地面にギリギリ付かず、ぷらぷらさせる

視界に入る俺の体は全てが小さく、
目に入るものは全て大きかった

人もデカく、建物もデカい
でも、何故か、総悟の隣は安心できた


あ「うまいな、これ」
沖「当たり前でさぁ。団子代、将来返せよ」
あ「160円ケチるのかよ」
沖「うるせーやい」

今日くらい、兄弟っぽいこと、
してもいいかな、なんて思ったり

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