何を今更 ページ10
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『なっ…ちょっと!スプーン…』
私は目の前で繰り広げられた“ 間接キス ”にアワアワとしていると、お兄ちゃんはいつものポーカーフェイスで私の顔を見つめてきた。
「何でィ、今更顔赤くして」
『…今更って、』
そう。今更というものも、私は午前中、この男にキスをされたのである
しかも唇に。
私がそのことを思い出して俯いた途端、「顔上げろィ」と彼に頬を優しく添えられ、至近距離で目を合わせられた…______
『…な、に』
「先に言わせてもらうが、俺はアソビのつもりじゃねーんで」
視線が交わると、再びそれは起きた。
1回目の時とは違い、少し乱暴に合わせられた唇は柔らかく、幾度か角度を変えて彼に貪られる。
しばらく重ねられた唇が離れると同時にフワフワとしていた意識が取り戻され、再び彼との視線が交わった。
「まだ寝てろィ」
彼は私にそう言い残すと、食べ終わった食器類をまとめて寝室から出て行ってしまった_________
『______…はっきり言ってよね、』
まだ熱のこもっている唇を触ると、まださっきのキスの感触をはっきりと覚えていた。
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内藤。 - いつもドキドキしながら見てます!最高です! (2021年7月15日 23時) (レス) id: c44f8901d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お砂糖 | 作成日時:2021年3月2日 0時