【銀魂 3Z】兄妹なんて望んでない【沖田総悟】２ (ページ44)

今日:10 hit、昨日:2 hit、合計:34,615 hit

珍しく素直ページ44

ーーーーー

『おまたせ、これなら食べれそう…？』

私は少し時間がかかったが、お粥と冷蔵庫で冷やしておいたゼリーを持って寝室へと戻った。

総悟はベッドに横になり、顔だけ私の方へと向けている状態である。

「悪りィな、疲れているのに飯まで作らせて…」

『なんか…総悟が弱っているのがレアで変な感じ。ちょっと可愛いかも』

「あとで覚えてろィ…」

クスクスと笑う私に対し、少し不貞腐れている総悟は、横になる体勢から上半身を起こし、口を少し開けて私の方へと見つめていた。

「なんでィ、食べさせてくれるんじゃねーのか」

『え？！聞いてないんだけど！』

「普通ご主人様が弱っている時は看病するのが彼女の役割でィ。お粥食わせろ」

ニヤニヤと怪しい笑みを浮かべつつ、口を開けて待っている様子の総悟。

私は作ってきたお粥を食べさると、満足そうに完食してくれた。

『食欲はあるみたいで安心したよ～、今はどこか辛いところはない？』

「休んだら少しは良くなってきたみてェだ。色々とありがとな、A。」

珍しく…と言ったら失礼になるけれど、素直に私にお礼を言ってくれた総悟は、再び布団の中に潜り込むと、私もくるようにと手招きされた。

『い、いいよ！私まだ制服だし、お風呂もまだだし…総悟先に休んでて！』

「んな固ェこと言うなよ…」

ぐいっと総悟に腕を引かれると、私は寝ている総悟の上に覆い被さるようにベッドへと勢いよくダイブしてしまった。

ーーーーー