こっそり教えてもらったこと ページ29
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今日は朝から飛んだ災難だったな、と帰りのホームルームを終えた私は家に帰る準備をしていると、私の机の前に1人の男子生徒がやってきた。
「鈴木、その…今朝はいきなり悪かったな」
『あ、土方くん。私こそ急に驚かせるような形になってごめんね。それで…?』
「こいつ、今日から部活で扱いていくから、よろしく頼まァ」
“こいつ”というのは隣の席にいる総悟な訳で、周囲に人が居ないことを確認して私たちは会話を進めた。
総悟は少し、いや、完全に不満気な表情でそっぽを向いていた。
「“こいつ”とはなんでィ。俺ァ帰りやすぜ、土方さん。」
『じゃあ、土方くん。総悟のことお願いします。』
「おい!待ちやがれっ!」
土方くんに捕まった総悟を横目に教室をそそくさと出ていくと、私は家へと帰宅するにではなく、寄り道をして帰ろうとしていた________
…というのも
『総悟ってどんなのが欲しいのかな…』
今朝、土方くんが家に来た時にこっそりと誕生日を教えてもらったのである。
“7月8日” カレンダーに記録したのを再度確認すると、自宅から少し離れたショッピング街でプレゼント探しを始めることにした。
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追記
土方くんは、A様と総悟くんが兄妹であることを知っています。
お付き合いしていることは知りません。
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内藤。 - いつもドキドキしながら見てます!最高です! (2021年7月15日 23時) (レス) id: c44f8901d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お砂糖 | 作成日時:2021年3月2日 0時