遅刻ギリギリ ページ28
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『あ、朝から疲れた…』
私たち3人は何とか時間前に学校に着くと、倒れつくように椅子へと座った。
「A!おはようアル!遅刻ギリギリなんて珍しいアルな?」
『神楽ちゃ〜〜ん…おはよう!そうなの…、朝寝坊しちゃって』
総悟の準備が遅くて遅れただなんて口が裂けても言えるはずがない。
走ったせいで乱れた髪を手で解かすと、隣の席でも同様に乱れた髪を直す人がいる。
「あーあ、せっかくシャワー浴びたのに汗かいちまったぜィ」
総悟はせっかくのシャワーが無駄になってしまったようで、サラサラとした前髪は、額にかいた汗でぺたんとしている。
『前髪くっついてるよ?』
「うるせェ、前向いてろィ」
少し拗ねた表情をした総悟を横に私はクスクスと微笑むと、総悟は私の机に置いてあった下敷きを奪い、パタパタと仰いで涼みだした。
「なんかいい感じアルな、Aとサド。いつの間にアルか?」
『か、神楽ちゃん?!そ、そうかな?席が隣だからよく話すだけで…』
ニヤニヤとしている神楽ちゃんは、私たちを交互に見つめては怪しんでいる。
「そうでィ、んな怪しい目で見んじゃねーや」
「なーんだ、つまんないアル」
神楽ちゃんはそのまま自分の席へと戻ると、ちょうどタイミング良く銀八先生が教室に入ってきた。
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内藤。 - いつもドキドキしながら見てます!最高です! (2021年7月15日 23時) (レス) id: c44f8901d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お砂糖 | 作成日時:2021年3月2日 0時