繋がる思い ページ17
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『やっと帰った…初めからこうするべきだった…』
私は静まり返った部屋の机に散らかっている食器やゴミを片付け、ため息をつく
リビングにある時計を見上げると、時計の針は19時を回ろうとしていた。
「やっーと帰ったぜィ、あいつら。俺ァもう疲れた。」
『ごめんね…、学校終わりに疲れさせちゃって』
近藤さん達を締め出した後、お兄ちゃんはぐったりした様子で家へと戻ってきてそのままソファへと沈んだいった。
私はソファの端へとそっと腰を下ろすと、お兄ちゃんはムクリと体を起こし、私の方へと方向を向け、くりっとした大きな目が私の目を捉えた______
「A…、」
お兄ちゃんは私の顔をじっと見つめ、徐々に顔と顔の距離を狭める。互いの息が唇にかかる距離まで近づくと、私は自然に目を閉じた…
『…っん、』
互いの唇が重なり合うと、じんわりとお兄ちゃんの暖かい体温が口を伝って感じられる
最初は優しく重ねるだけだったものが、次第に唇を啄むようなキスへと変わっていき、唇が離れた時には私たちを結ぶように糸が引かれた…_______
「なァ、俺とAは兄妹同士だ…。」
私は返事の代わりにコクリと頷くと、そのまま話を続けた
「…だが、どうやら俺ァお前が好きになっちまったみてーだ」
お兄ちゃんはそう告げた後、私のことを優しく抱きしめ、“Aはどう思っているんでィ”と、今にも消え入りそうな声で耳元で囁かれた。
『…すき、私もお兄ちゃんのこと…』
私は恥ずかしさから、お兄ちゃんの肩に顔を埋めようとしたがそれは彼の手によって阻害され、再び顔を向き合わせられ、今度は半ば強引に唇を引き合わせられたのだ____________
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内藤。 - いつもドキドキしながら見てます!最高です! (2021年7月15日 23時) (レス) id: c44f8901d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お砂糖 | 作成日時:2021年3月2日 0時