5 ページ5
「Aちゃん、おはよ。」
窓際の席に座り外を眺めていると、前の席のジェファン君が登校してきた。
1年生の頃ダニエルと同じクラスで仲良くしているのをよく見かけたためジェファン君のことは知っていた。
今年は私が同じクラスになったからダニエルが改めて紹介してくれたんだ。
ダニエルとは2年連続離れちゃってがっかり…。
もう最後の1年にかけるしかない。
『おはよう。ジェファン君。』
「ダニエルまだ来てない？今日も遅刻ギリギリか〜？」
『うん、まだみたい。
…あっ！来た来た！』
3階からでも余裕でわかる私の好きな人。
イヤホンを耳に挿して校門から入って来た。
今日はなんとか歩きでも間に合ったんだね。
小さい頃から一緒にいるのに、こうやって見てるだけで未だに胸がときめいてしまう。
「あと2分で予鈴鳴るとこだったな。
家隣同士なんだしAちゃん一緒に登校してやったら？」
『え〜やだよー！私まで遅刻しちゃいそう！』
嘘。本当はめちゃくちゃ一緒に来たい。
いつか彼女として隣を歩ける日が来たらな、なんて夢見てきたんだもん。
今までみたいに"幼馴染み"としてではなく。
あ、でも朝の浮腫んだ顔は見られたくないや…。
「そういえば新入生の部活動体験って今日からだっけ。」
『そうそう、軽音部には負けないからね！』
「やばいやばい。今年もカースト上位軍団のダンス部に1年生とってかれそう。」
『なにそれ〜！そんなイメージ持たれてるの？』
ジェファン君は昨年の文化祭で軽音部としてステージを披露し話題になったんだ。
あの時私も体育館で見てたんだけど、ギターも上手で綺麗な歌声に聞き入ってしまったのを覚えている。
一方の私はダンス部のマネージャー。
我が校ダンス部は経験者から全くの未経験者まで多くの部員数を誇る、男女の仲が良い人気の部活だ。
そしてダニエルが所属している部活でもある。
決して一緒の部活にしようと狙った訳じゃない。本当に偶然だった。
私の代のマネージャーは1人しかいなくて忙しいけど、後悔はしていない。
踊ってるダニエルってすごくかっこいいんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 463人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しずく(プロフ) - 通行人さん» ありがとうございます！遅くなってしまい申し訳ないです。やっとオサナナナジミ。2を公開できますので楽しみにして頂けたら嬉しいです^^ (2018年7月23日 14時) (
レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - せりさん» コメントありがとうございます！楽しみにしてくださってるんですか。有難いです！もうすぐ続きを公開しますね^^ (2018年7月23日 14時) (レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - yuuhattoriさん» ありがとうございます！そんなに喜んで頂けてるなんて嬉しいです；；そろそろ2の方を公開しますので！ (2018年7月23日 14時) (レス) id: 1f3b3782e0 (このIDを非表示/違反報告)
通行人 - 面白いです！続き気になるああああああ (2018年7月8日 17時) (レス) id: b198da2ece (このIDを非表示/違反報告)
せり - 今回も面白い！オサナナナジミ。2嬉しすぎます。楽しみにしています！！頑張って下さい^_^ (2018年7月7日 21時) (レス) id: a32ee9cad6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しずく | 作成日時：2018年3月7日 22時
