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第百十五話 無慈悲なリボン no-side ページ42

「はーいおしまーい!次はお姉さんだけど、その前におじ様はどうなさるのー?おじ様の言葉のおかげで虎の彼に逃げられなくて済んだわ!だから、感謝の印に見逃してあげてもいいわよ!それとも、おじ様がアンに捕まった時の顔を見てみようかしら」


調子に乗り出してしまったルーシー。

しかし彼は云う。


「試してみるかね」


ドクターも凍りつくような恐ろしいオーラ、

この世の悪を全て含んだような笑顔がルーシーを凍らせた。

ルーシーは既に足が震え、1歩も動けない。

殺気?



「そこのお姉さんからやってやるわ!」


威勢のいいことに、アンを何とか動かせ、

ドクターへ3体のアンが襲うが、触った瞬間アンは消える。


「無理だな、なぜなら、君は既に負けている」


アンの部屋に()が降る。


「ドアを見給えよ、小娘」


ルーシーはドクターの一言でハッと後ろを見る。

黒いドアは細雪が解け、敦が扉に引っかかった状態が現れる。


「何!?ドアは確かに閉まったはずなのに……どうして」

「君の見落としはひとつ、この戦いは最初から3対1だ!」

「ドアが開いた瞬間、先に捕まった少年の異能で扉の映像を偽造したのだよ、気づかなかったのかい?」


ドクターすら気がついたらしい。


「そんな……その部屋へと連れ込む力に腕力だけで抵抗するなんて……」

「君は思い違いをしている……僕は強くも人気者でもない、むしろ生きることはずっと呪いだった。だから他人を妬み恨む君の気持ちはよく分かる、本当は君にこの作戦を失敗して欲しくない!居場所を失って欲しくない!でも僕は弱くて未熟だから他に方法が思いつかない!」


敦が腕をぐいと引っ張ると、ルーシーは敦側に引っ張られる。

リボンの端は敦、もう片方はルーシーの腰に。


「リボンを君に結んでおいた……」


黒いドアに引っ張られた時だ。


そして敦は勢いよくルーシーを引っ張った

ルーシーは敦にもたれるようになる。


「異能力を解除してみんなを解放しろ、でないと君を奥の部屋に引きずり込む。鍵がなければ扉は開かない、なら君が幽閉されれば、扉を開けられる者は誰もいなくなる。そうなってから異能力を解除しても、君は元の世界に戻れない、違うか?」

「それは……」


図星らしい。


「異能力は便利な支配能力じゃない、それは僕がよく分かってる!自分の作った空間に死ぬまで、いや、死んだあとも捕われ続けたいか!?」

第百十六話 理論的最適解 no-side→←第百十四話 初めから勝てないなんて嘘 no-side



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死神参謀凶華(プロフ) - 神楽さん» ありがとうございます!!続編絶賛考えてます! フォローありがとうございます!! (2018年10月14日 10時) (レス) id: 49037b932f (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - 続編ですか!おめでとうございます!楽しみに待ってます!P.S.Twitterフォローしました (2018年10月14日 10時) (レス) id: 7244bac494 (このIDを非表示/違反報告)
死神参謀凶華(プロフ) - りとさん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年10月6日 17時) (レス) id: 49037b932f (このIDを非表示/違反報告)
死神参謀凶華(プロフ) - 紅月さん» 中也さぁぁぁん←変換欄を殺して頑張った続編をお楽しみあれ…… (2018年10月6日 17時) (レス) id: 49037b932f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも楽しいお話を待ってます! (2018年10月6日 17時) (レス) id: 892238b735 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凶華 | 作成日時:2018年10月6日 17時

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