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第百十一話 アンの部屋 no-side ページ38

玩具だらけのピンクの明るい部屋。


大勢の人と共に敦、谷崎もそこへ迷い込んだ。


もう一人混ざっているが。




「皆さんようこそ、アンの部屋へ!」


赤髪の少女。


「あら嫌だわ、こんな沢山の方達に見つめられて、私初対面の方とお話するの苦手なの、でもダメね、ちゃんと説明しなきゃ皆さんお困りだわ!だって、こんな見知らぬ場所にいきなり連れてこられたんですもの。私だったら心臓が飛び跳ねてしまうことでしょう」


少女のマシンガントーク。

谷崎は当然冷静ではない。


「ナオミは何処だ」


「あらごめんなさい、その説明が先よね。探偵社の皆様はあちらよ。」


谷崎が扉を覗くと、中にはナオミと賢治が居た。


「賢治くん!ナオミ!」


ドアノブを必死に捻るが、開きはしない。

ガチャガチャと虚しい音を立てるばかりだ。


「クソッ、ナオミ!」

「鍵無しでは開かないわ、開くのはあっち。」


反対側の白いドア。

敦が覗き込むと外の景色は静止しており、

ここだけ世界が切り取られたようだった。


「あたしの名前はルーシー。ここはあたしの異能力で作った空間なの。でも安心なさって。いつでもその白いドアから出られるわ。お仲間を取り戻したくなければですけど。」

「どうするつもりだ!」


ナオミを捕えられた谷崎は感情的に云う。


「簡単よ。この部屋のアンと遊んでいただきたいの。」


ルーシーは歯の矯正の器具を覗かせて云う


「いらっしゃい、アン」


すると後ろに赤毛のどこか禍々しい少女人形が現れる。




__ギルド徒弟_ルーシー・M__

__能力名_深淵の赤毛のアン__




「!」「くっ……!」


周りはザワついた。


「アンは遊ぶのが大好きなの!少し甘えん坊だけど、可愛いのよ?」


アンの目が光る。

周りの一般人はそれを恐れて白いドアから逃げていってしまった。


「但しー!ドアから出たら部屋の中の事は全部忘れちゃうわよー!よろしくてー?」


ルーシーが声を上げるが、そんなこと彼らには聞こえていない。


「あらあら、残ったのは3人だけ?」

「間違えちゃいけないよお嬢さん、(わたし)が居て、4人だ」


そこにはぱっつんと切られた前髪に長い髪、

趣味の悪い黒外套にブラウス、スカートを

着こなした所謂“スレンダー美人”が現れた。

雰囲気は何処か与謝野に似ている。


「……誰…」

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死神参謀凶華(プロフ) - 神楽さん» ありがとうございます!!続編絶賛考えてます! フォローありがとうございます!! (2018年10月14日 10時) (レス) id: 49037b932f (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - 続編ですか!おめでとうございます!楽しみに待ってます!P.S.Twitterフォローしました (2018年10月14日 10時) (レス) id: 7244bac494 (このIDを非表示/違反報告)
死神参謀凶華(プロフ) - りとさん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年10月6日 17時) (レス) id: 49037b932f (このIDを非表示/違反報告)
死神参謀凶華(プロフ) - 紅月さん» 中也さぁぁぁん←変換欄を殺して頑張った続編をお楽しみあれ…… (2018年10月6日 17時) (レス) id: 49037b932f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも楽しいお話を待ってます! (2018年10月6日 17時) (レス) id: 892238b735 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凶華 | 作成日時:2018年10月6日 17時

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