第百一話 都会ルール no-side ページ26
「おーかーもーとー?」
『ひいっ……あの国木田さ……昨日は申し訳ありませんでしたぁぁぁ!!』
国木田のキレ顔に少し怯えるA。
「まぁいい」
『……ところで……泉鏡花は敦くんの管轄下に回したんですか?』
「あぁ、あいつが助けたんだからな」
『……アレが来たら敦くんじゃ無理ですよ』
「……アレとはなんだ」
『教えない』
そんな下らない問答をしていると警察がやってくる
「市警からやって参りました」
「ご苦労さまです」
「あれぇ、この前部下が逮捕された箕浦くんじゃなぁい」
「今日は別件だ名探偵」
『み、みみみ箕浦刑事……と婦警さん……お茶でも』
「お茶はいい、すぐ帰る、ありがとう岡本さん」
『いえ』
「依頼があってな」
「仕事が終わったらお茶も飲まずに帰っちゃうなんて、都会のお巡りさんって忙しいんですね」
「お前の郷では警察は暇なのか?」
『お巡りさんって普通あんなものでは?』
「うちの村はみんな顔見知りですから。駐在さんの仕事といえば、井戸のポンプ修理に煙突の中の猫救助、あとはその年一番の西瓜の味見ですね」
『いいなぁ、そんなところ住んでみたい……私生まれ育ちヨコハマだし……』
そう岡本は欠伸まじりに言う
「なんだそれは……誰かが犯罪を犯したら」
「犯人縛って崖から捨てます」
『えっ……』
「えぇっ……あの、賢治さんって」
「君でいいですよ、二月前までイーハトーヴォ村という電気も電話もないところで牛を追ってました。社長にスカウトされて、この都会へ……都会は新しい概念ばかりで楽しいです!」
「新しい、とは?」
「まずお金の概念がよくわかりません」
「そこから……」
『物々交換じゃ無理だからねぇ……』
その時国木田と岡本の真後ろから谷崎が話しかける
「国木田さーん、先程の市警からの依頼、どうしましょう」
岡本の後ろで怪しいワードが飛び交う。
走行中……爆破!?
「岡本、人選は」
『敦くん、+a』
「よし、敦、やってみるか。ほかの社員について早く仕事を覚えろ。お前ならやれる。」
「……はい!」
『潤くん、敦くんは?』
「賢治くんと出ていきましたよ?」
『……賢治くんならセーフか。
「ボクも同感です」
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死神参謀凶華(プロフ) - 神楽さん» ありがとうございます!!続編絶賛考えてます! フォローありがとうございます!! (2018年10月14日 10時) (レス) id: 49037b932f (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - 続編ですか!おめでとうございます!楽しみに待ってます!P.S.Twitterフォローしました (2018年10月14日 10時) (レス) id: 7244bac494 (このIDを非表示/違反報告)
死神参謀凶華(プロフ) - りとさん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年10月6日 17時) (レス) id: 49037b932f (このIDを非表示/違反報告)
死神参謀凶華(プロフ) - 紅月さん» 中也さぁぁぁん←変換欄を殺して頑張った続編をお楽しみあれ…… (2018年10月6日 17時) (レス) id: 49037b932f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも楽しいお話を待ってます! (2018年10月6日 17時) (レス) id: 892238b735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凶華 | 作成日時:2018年10月6日 17時