割と普通の女の子だって万能の異能者になれるとは。

第九十九話 デェト……？ ページ22

男達は中原中也にガンつけられ、退散する。




『中原中也……何故ここに……』

「何故って……散歩か？」



何故疑問形？




「まぁ偶然だ。手前こそ、仕事はどうしたよ」

『……飛び出してきてしまいました』

「はぁ？」

サファイアブルーの眼を私に大きく開ける中原中也。

『だ、だから、揉めて飛び出してきてしまったんです！間抜けでしょう！？』

もうヤケクソ状態。

「へぇ……」

……









ここで私に名案が浮かんだ

誰もが拍子抜けする馬鹿の発想だ。









『……中原中也』

「ンだよ」









『わ、わわ、私とデェトしませんか！？』



「………………はぁ！？」









これが波乱の始まりである。









「くくくく、デェトねぇ。でも手前には名探偵が居るだろ？」

『……え？乱歩は家族ですよ？』

「マジで云ってンのかよ」

『彼氏とか糞ほどに興味無いので御安心を。』

「……お前ほんとに女か？」

『……女ですけど。』

「……デェト、か。いいぜ、付き合ってやる」


あれ、もっとなにか言われるかと思った



「何処行くンだよ」


『……何処でも……おまかせ、します』


「……定番といえば……遊園地(・・・)か？」


『ぶふっ……』


思わず笑った。


ポートマフィア幹部の口から


遊園地(・・・)なんて言葉聞くなんて。




『あはは、いいですよ、行きましょう中原中也』


その時、唇に人差し指を当てられる



「デェトなんだから、“中也”だろうが」


『……ｯ……ち……中也……さん』









これが怒涛の一日の始まりだった。









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まさかの第百話が中也とのデェト回

になろうとは……！



そして百話も書くとは！！！




そして遊園地のモデルは近所のやつです(((((((

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