第七十五話 もう一人だって no-side ページ37
敦は目を開けて自らの腕を見る
その腕は虎であった。
これは……!?
その瞬間、夜叉白雪の素早い突きが襲い来るが、
敦は全て避け、鏡花の首元に爪を立てる
「終わりだ」
「この能力を止めて爆弾の場所を教えろ」
「私の名は鏡花、35人殺した。1番最後に殺したのは3人家族、父親と母親と男の子。夜叉が首を掻き切った」
その時、鏡花が着物の襟をグイッと開く
「……なんてことだ」
爆弾は鏡花の体に括りつけられている。
「君は……何者なんだ
言葉からも君自身からも何の感情も感じない。まるで殺人
言葉にしてくれ、望みがあるなら言葉にしなきゃ駄目だ……こんなことが本当に君のしたいことなのか?」
━ザッこちら車掌室、敦まだ生きてッかい?━
「与謝野さん!」
━こっちのヘボ爆弾魔によるとそっちの爆薬は遠隔添加式だ!間違った手段で解除すると数秒でドカン!そうだな?━
━ふぁい…ほうれふ……━
━解除には非常時用の停止釦しかない!そっちのマフィアがもってる筈だよ!━
「君が……持ってるのか?渡して」
鏡花は静かに釦を渡した
カチッ
ピッ
━それを押したのか鏡花━
ビーッ、と音がして爆弾のカウントが始まる
━解除など不要、乗客を道連れにし、マフィアへの畏怖を俗衆に示せ━
数秒で爆弾……!?
「爆弾を外せ!」
「間に合わない」
___その細い腕に押された時__僕は漸く気がついた___
彼女の異能はいつも携帯からの声で動いていて
一度だって彼女の為に動いていない
どうして気づいてあげられなかったんだ
___彼女は自分の異能力を自分で操れないんだ!___
「私は鏡花……35人殺した
もうこれ以上一人だって殺したくない」
「うおぉぉぉぉお」
敦は虎の力で鏡花に追い付き、爆弾を無理に外した
そして爆風とともに2人は川に落ちた
「敦……!くそっ」
「けほっ」
敦は目の前の救えた命に微笑んだ
「あの……」
かと思えば力尽き、倒れた。
駄作者のクソ駄作るーむ→←第七十四話 師匠失格 与謝野・岡本side
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紅狐 - はっ!何処かでfriskが決意を抱いた気がする…!! (2018年10月13日 22時) (レス) id: 3d24de6556 (このIDを非表示/違反報告)
死神参謀凶華(プロフ) - 紅月さん» ありがとー、頑張る(笑) (2018年8月18日 15時) (レス) id: be92b64847 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - 続編おめでとうございます! ギルド戦まで頑張れ(*´ー`*) (2018年8月18日 15時) (レス) id: c8e9e68a05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凶華 | 作成日時:2018年8月18日 14時