検索窓
今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:31,348 hit

第七十五話 もう一人だって no-side ページ37

敦は目を開けて自らの腕を見る

その腕は虎であった。



これは……!?



その瞬間、夜叉白雪の素早い突きが襲い来るが、

敦は全て避け、鏡花の首元に爪を立てる



「終わりだ」



「この能力を止めて爆弾の場所を教えろ」

「私の名は鏡花、35人殺した。1番最後に殺したのは3人家族、父親と母親と男の子。夜叉が首を掻き切った」

その時、鏡花が着物の襟をグイッと開く

「……なんてことだ」

爆弾は鏡花の体に括りつけられている。

「君は……何者なんだ
言葉からも君自身からも何の感情も感じない。まるで殺人機械(マシン)
言葉にしてくれ、望みがあるなら言葉にしなきゃ駄目だ……こんなことが本当に君のしたいことなのか?」


━ザッこちら車掌室、敦まだ生きてッかい?━


「与謝野さん!」

━こっちのヘボ爆弾魔によるとそっちの爆薬は遠隔添加式だ!間違った手段で解除すると数秒でドカン!そうだな?━

━ふぁい…ほうれふ……━

━解除には非常時用の停止釦しかない!そっちのマフィアがもってる筈だよ!━

「君が……持ってるのか?渡して」

鏡花は静かに釦を渡した

カチッ

ピッ

━それを押したのか鏡花━

ビーッ、と音がして爆弾のカウントが始まる

━解除など不要、乗客を道連れにし、マフィアへの畏怖を俗衆に示せ━


数秒で爆弾……!?


「爆弾を外せ!」

「間に合わない」



___その細い腕に押された時__僕は漸く気がついた___


彼女の異能はいつも携帯からの声で動いていて

一度だって彼女の為に動いていない

どうして気づいてあげられなかったんだ


___彼女は自分の異能力を自分で操れないんだ!___



「私は鏡花……35人殺した









もうこれ以上一人だって殺したくない」









「うおぉぉぉぉお」

敦は虎の力で鏡花に追い付き、爆弾を無理に外した

そして爆風とともに2人は川に落ちた


「敦……!くそっ」







「けほっ」

敦は目の前の救えた命に微笑んだ

「あの……」

かと思えば力尽き、倒れた。

駄作者のクソ駄作るーむ→←第七十四話 師匠失格 与謝野・岡本side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
70人がお気に入り
設定タグ:文スト , 普通の   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紅狐 - はっ!何処かでfriskが決意を抱いた気がする…!! (2018年10月13日 22時) (レス) id: 3d24de6556 (このIDを非表示/違反報告)
死神参謀凶華(プロフ) - 紅月さん» ありがとー、頑張る(笑) (2018年8月18日 15時) (レス) id: be92b64847 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - 続編おめでとうございます! ギルド戦まで頑張れ(*´ー`*) (2018年8月18日 15時) (レス) id: c8e9e68a05 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:凶華 | 作成日時:2018年8月18日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。