第五十五話 電話 敦side ページ17
「電話だ」
「はぁ?」
相手は六蔵少年のようだが……
「渋滞の原因になっている気が……」
車がクラクションを鳴らしながら、止まっていく。
すると僕に乱歩さんから、
太宰さんには社長から電話がかかってくる。
一気にアクセルを踏み込み、
渋滞の元になっていた社用車はまた走り出す。
「六蔵からだ、最近旧国防軍施設に何者かが通信機なとを搬入したらしい」
「乱歩さんの推理も同じです」
「決まりだな」
「私の電話は社長からだ、軍警からの連絡で運転手が死んだ」
「なんだと?」
「でも彼は軍警の隔離施設で保護されてたんじゃないんですか?」
「部屋の中で突然苦しみ出して事切れた
死因は不明だが、手の平に“00”という数字の刻印があったそうだよ」
「手の平に数字だと?なんだ……一体何が起こってる」
───旧国防軍施設─刻限マデあと20分───
施設の中に走りながら入る
黒い社用車。
手榴弾の煙を避けながら入ると
銃撃のお出迎えに逢う。
「独歩吟客、
目の前の敵を閃光榴弾で麻痺させる
「ここで間違いないようだ、2人は2階へ、通信機を探して、停止信号を送るんだ」
僕と太宰さんは頷き、2階へ向かう
国木田さんは1人で大丈夫なのだろうか
《国木田side》
車の裏から出て、先へ進む。
銃を構え、前へと足を進める
彼女をいち早く救わねばならない。
彼女は……
───ありがとうございます、国木田さん!───
───気をつけてくださいね、危ないんですから───
俺の……
その時、所謂“悪寒”と云うものに襲われる。
なにかくる、まずい、と。
「なんだ……!?」
足元を見れば数字が浮かび上がり、俺の周りの床を覆っている
「君の数字をおくれよ」
やがて俺の目の前で吸い込まれるように消える
「元気〜?
元気で素適だよ君ィ、嘸かし良い数字を持っているんだろうねェ」
すると俺の手に“39”の刻印が浮かぶ。
「ここを嗅ぎ付けるなんて評判通りだ、流石武装探偵社だなぁ、流石武装探偵社だ」
金髪の少年がまっすぐと……俺を見つめた
第五十六話 君の数字 敦side→←第五十四話 初恋の彼女は 敦side
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紅狐 - はっ!何処かでfriskが決意を抱いた気がする…!! (2018年10月13日 22時) (レス) id: 3d24de6556 (このIDを非表示/違反報告)
死神参謀凶華(プロフ) - 紅月さん» ありがとー、頑張る(笑) (2018年8月18日 15時) (レス) id: be92b64847 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - 続編おめでとうございます! ギルド戦まで頑張れ(*´ー`*) (2018年8月18日 15時) (レス) id: c8e9e68a05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凶華 | 作成日時:2018年8月18日 14時