第五十三話 国木田と佐々城信子 敦side ページ15
「でも蒼き王が生きているとしたらどうして探偵社にこんな攻撃をするんです?」
「そこまでは……」
「ま、かつて蒼き王を追い詰めたのは、アジトを突き止めた国木田くんだ……そうか恨まれてるのは国木田くんか……」
「あのテロリストの死亡は、軍警が現場解析をして出した結論だ。間違いない」
「いずれにしても相手の正体が分かるまでは警戒した方がいいね、佐々城さんも安全な所に匿わなきゃ……それに、国木田くん愛しのAさんがいなくて悲しいね♡」
「おいどういう事だ……ってそれは許さんぞ太宰!」
「なんのこと?」
「護身安全のためといいくるめ、ご婦人を自分の部屋に囲い、連日連夜に及んであんなことやこんなことやそんなことまで!!
恥を知れ恥をー!!」
「君が想像しているようなことは何も無いけど?」
「へっ?」
「だーから、初日に泊めた時も、隣室で休んだし、当然指一本触れてない
まぁ国木田くんが勘違いしてたのは知ってたし、面白いから放置してたけどー」
「あ、あ、あああ、ああ……あああああぁ……あああぁぁぁぁぁあ」
ホントにこの2人なんでコンビ組んでんだろ?
「国木田くんは随分と佐々城さんが気になるようだけど……佐々城さんはどんな男性がタイプ?」
「タ、タイプですか?
……私が男性にタイプを求めるなど烏滸がましくて大変恐縮ですが……その、理想に燃え、なにかに打ち込む男性など、とても素敵だと思います」
───私のタイプ……ですか?───
───私なんかの立場で男性にタイプなど求めませんよ───
「それ完全に国木田くんじゃなぁい。じゃああとは二人で話してよ」
「こ、こ、こら太宰、か、勝手なことを云うな!」
「国木田くんはわかりやすいなぁ」
「うっ」
「ホントに……」
「まぁ少々歪んではいるが見た通り彼は理想に生きる高徳な人だ。
その所為か理想の女性も大変なことになってるけど……読んでみる?」
太宰さんが“理想”と書かれた手帳を佐々城女史に差し出す。
「?」
「!貴様、またいつの間に!」
取り返そうとした国木田さんは太宰さんに押さえつけられる
「……国木田様」
「ハイ?」
「これはないです」
国木田さん、撃沈
その時僕の携帯が着信音を鳴らす。
「……乱歩さんと連絡が取れたそうです!」
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紅狐 - はっ!何処かでfriskが決意を抱いた気がする…!! (2018年10月13日 22時) (レス) id: 3d24de6556 (このIDを非表示/違反報告)
死神参謀凶華(プロフ) - 紅月さん» ありがとー、頑張る(笑) (2018年8月18日 15時) (レス) id: be92b64847 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - 続編おめでとうございます! ギルド戦まで頑張れ(*´ー`*) (2018年8月18日 15時) (レス) id: c8e9e68a05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凶華 | 作成日時:2018年8月18日 14時