第三十七話 名探偵の仕事 敦side ページ44
……正直驚いた、
切符の買い方、改札の通り方、
ホームの場所……
本当になんにも分かんないとは……
───Murder on D Street───
異能力を使わないと、
……この人何も出来ないんだな……
「遅いぞ探偵社」
警察のおじさんが怒りながら云う。
「あれ、君誰？安井さんは？」
おじさんは警察手帳を出して
「俺は箕浦、安井の後任だ。本件はうちの課が仕切ることになった。
よって貴様ら探偵社はもう不要だ」
「莫迦だなぁ、この世の難事件はすべからく名探偵の仕切りに決まってるだろ？」
「今日は探偵になど頼らない。殺されたのは俺の部下だからな」
「えっ」
遺体を乱歩さんが見る。
僕はちょっと気分が悪くて口許を押さえたが、
乱歩さんは帽子を取り、胸に当てる。
「……ご婦人か…」
「今朝、川を流されているのを発見されました」
「胸部を銃で三発、殺害現場も時刻も不明、弾丸すら発見できない」
「犯人の目星は？」
「わからん、職場での様を見ていた限りでは特定の交際相手も居なかったようだ」
「それってさァ……“何もわかってない”って云わない？」
乱歩さんは煽り口調のまま進める。
正直この警部さんの怖い顔が怒ると思うと怖い。
「だからこそ、素人上がりの探偵などに任せられん」
その時。
「おぉい！網になにか掛ったぞ！」
「なんです？アレ」
「証拠が流れていないか、川に網を張って調べているのですが…」
「人だ！人が掛かってるぞ！」
「何！？」
「真逆、第二の被害者！？」
僕等は走って網に寄る。
……が。
「やぁ敦くん！これは奇遇だねェ」
「ま、また入水ｼﾞサツですか？」
「いや、1人でｼﾞサツなんてもう古いよ！敦くん、私は確信した！矢張り死ぬなら美人との心中に限る！
嗚呼心中……この甘美な響き！それに比べ1人この世を去ることのなんと虚しいことだろう
という訳で一緒に心中してくれる美女只今大募集中」
「え……じゃあ今日のコレは？」
「ふっ……これは単に川を流れてただけ」
そんなドヤ顔で言われても
「成程」
「ところで敦くん、こんなところで何してるの？」
「仕事ですけど」
「仕事？なんの？」
「ななななななんてことだ」
太宰さんの顔がとんでもないことになっている
歪んでるって言うより
変顔……←
「かくの如き華麗なるご婦人が若き命を散らすとは！悲嘆でこの胸が破れそうだよ！どうせなら私と心中してくれればよかったのにー！」
第三十八話 犠牲者（？）増加。 敦side→←お知らせ(((((というか感謝
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いーさん - あの、夢主のイメージ画、載せられてないです。 (2月22日 21時) (
レス) @page6 id: e94fc6ce81 (このIDを非表示/違反報告)
死神参謀凶華(プロフ) - とめぃと。さん» 大丈夫だと思います（笑）私も実は覚えていないんです←駄作者 まぁ主に雷獣を使ってます。雷獣は敦くんの虎の黒バージョンだと思ってくだされば…… (2018年8月18日 14時) (レス) id: be92b64847 (このIDを非表示/違反報告)
とめぃと。 - 異能全部覚えきれん…←記憶レス (2018年8月18日 13時) (レス) id: c84f1b316a (このIDを非表示/違反報告)
死神参謀凶華(プロフ) - 紅月さん» ('ω')ｳｨｯｽ (2018年8月15日 20時) (レス) id: be92b64847 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - 死神参謀凶華さん» どうもリア友の者です(( (2018年8月15日 19時) (レス) id: c8e9e68a05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：凶華 | 作成日時：2018年8月2日 13時
