割と普通の女の子だって万能の異能力者だったりするかもしれない。

第二十六話 最悪の日 ページ30

最悪だ……

もう戦ったりとかやだよぅ、

なんで

「万能の異能力者かぇ、今宵も良い眼をしておるのぅ」

『……尾崎紅葉…あぁ、五大幹部か』

「お主の異能を黒社会が買っておる……先日は弱小組織を送り込んだせいで失敗したがな」

『私を道具みたいに扱わないでほしいな、異能力“半七捕物帳 雷獣”ッ！』

稲妻を纏った黒い虎が咆哮一声私の横に現れる

ガルルルルル……

「ほう……“金色夜叉”!!!」

黒い虎と外套の夜叉が

激しい音を立ててぶつかる。

その瞬間から黒服達による狙撃が始まる。

しかし、かすりもしない。

『温い狙撃……こんなで殺されるヤツが間抜け』

「チッ、流石は万能……異能の方も夜叉が押されておる……」

見れば虎の方が夜叉を追い詰めている

『まぁ……虎ですし』

「しかしわっちがこのままやられるわけにもいかん」

『！』

尾崎紅葉は携帯を取り出した

「“夜叉白雪”、万能の異能力者を倒せ」

そう電話の向こうに云うと

電話の相手が出てくる

隣にいた少女─泉鏡花

の異能力夜叉白雪が雷獣に襲いかかる。

2体の夜叉に押され始める

『雷獣！』

「いくら万能とはいえ夜叉達には勝てぬ」

『無駄……雷獣、ごめんね、もう少し頑張って』

ふわりと頭の毛を撫でるとまた

雷獣は咆哮一声夜叉達に突撃し出す。

『夜叉の本体(・・)を叩けば余裕だけど』

「なにッ」

『めんどいなぁ“白蝶怪”』

沢山の蝶が舞い、私と雷獣の姿を隠す。



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戦闘シーン無理。

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