第九話 なんで一日に二回も戦闘なんでしょうか ページ11
「さて、そろそろかな……」
奥で物音がする。
ちなみに私、
何も伝えられてないんですけどぉぉお
どういうわけなんだろう
「い、今奥で物音が！」
「そうだね」
「きっと奴ですよ太宰さん！」
「いや……風でなにか落ちたんだろう」
「ひ、人喰い虎だ！きっと僕を食べにきたんだ！」
「落ち着き給え敦くん。虎はあんな所からは来ない」
「どうして判るんですか！」
太宰さんが顎をクイッと動かした。
私これ、“解説係”！？
『……そもそもおかしいんです。
経営が傾いたからってそんな理由で養護施設が児童を追放するでしょうか。
大昔の農村なら大いに有り得ますが。
第一、経営が傾いたとして、一人二人減らしてもどうにもなりません。他の施設に半分程移さないと。』
解説係、とても大変です……
太宰さん満足気な顔ですね…
面倒な説明私に押し付けですか
「何を云っているんです……Aさん……？太宰さん……？」
その時外からの月の光が敦くんの顔を照らす。
敦くんの身体はだんだん虎のようになってゆく。
やはり彼が……
「君がこの街に来たのが2週間前
虎が街に現れたのも2週間前
君が鶴見の辺りにいたのが4日前
同じ場所で虎が目撃されのも4日前」
──鶴見の辺りであいつを見たのが確か4日前です──
「国木田くんが云っていたろ。武装探偵社は異能を持つ輩の寄り合いだと
あまり知られていないがこの世には異能の力を持つ者が少なからずいる
そしてその力を制御できる者もいれば、力を制御できずに身を滅ぼす者もいる……」
『恐らく……施設の方は敦くんが虎だとわかっていた……敦くんだけが判っていなかったんです』
「その通り。流石Aさんです。
敦くん……君も異能を持つ者…現身に飢獣を降ろす月下の能力者……
Aさん、動けますか？」
『食後の運動は避けた方がいいんですけど……いけますよ』
敦くんだった影は虎となり、
咆哮一声、私達に突進してきた。
『雷獣より強そうです』
「雷獣が泣きますよ」
私たちは木箱の上を飛びまわり、
ついに煉瓦の壁に追い詰められる。
『わぁ、あの腕じゃ首持ってかれますね』
「獣に喰い殺される最期というのも…なかなか悪くは無いんですけど……これだとAさんに迷惑がかかりそうですね」
『ええ、殺されたくないですし。』
「『……君では私を殺せない』」
「──異能力《人間失格》──」
第十話 人間失格って名前カッコイイですよね→←第八話 食べてすぐの運動は控えましょう
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いーさん - あの、夢主のイメージ画、載せられてないです。 (2月22日 21時) (
レス) @page6 id: e94fc6ce81 (このIDを非表示/違反報告)
死神参謀凶華(プロフ) - とめぃと。さん» 大丈夫だと思います（笑）私も実は覚えていないんです←駄作者 まぁ主に雷獣を使ってます。雷獣は敦くんの虎の黒バージョンだと思ってくだされば…… (2018年8月18日 14時) (レス) id: be92b64847 (このIDを非表示/違反報告)
とめぃと。 - 異能全部覚えきれん…←記憶レス (2018年8月18日 13時) (レス) id: c84f1b316a (このIDを非表示/違反報告)
死神参謀凶華(プロフ) - 紅月さん» ('ω')ｳｨｯｽ (2018年8月15日 20時) (レス) id: be92b64847 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - 死神参謀凶華さん» どうもリア友の者です(( (2018年8月15日 19時) (レス) id: c8e9e68a05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凶華 | 作成日時：2018年8月2日 13時
