割と普通の女の子だって万能の異能力者だったりするかもしれない。

第一話 子供は嫌いなのだけど ページ2

2週間前仏蘭西から依頼が来て

仕方なく依頼を解決しに行ったけど

割と簡単で、手っ取り早く終わってよかった。



まぁどうして2週間もいたかと言えば

乱歩や皆へのお土産を買い込んでいたら

結構な量になっていたからなのです。



しかも太宰さんに頼まれていた

高級菓子を手に入れるために

予定より遅く、

日本への飛行機に乗り込みました。



“日本行き526便に”

と放送が入り、私は座席につく。

座席につくと直ぐに

みんなのことが気になりだす。



寂しいわけじゃないと思うけど

うちは武装探偵社。

爆破事件なんてものはまだ甘く、

立て篭りや人質事件もよくある。

あとポートマフィアに捕まったり

事務所襲撃受けたり……

心配……



人手不足もいいとこなのに。

春さんや乱歩は大丈夫かなぁ、

太宰さんまたｼﾞサツとか言ってるんだろうし…

でも大丈夫……きっと……大丈夫……

自分に言い聞かせながら

スマホの画面を見つめた。

まだ小さい頃の乱歩と私が写った待ち受けは

誰からの着信も無く、

ただシンとこちらを見つめる





早く着いて欲しいなぁ……



「おねーさん」


その時声をかけられた。

小学校に上がるかどうかと言う頃の男の子に。


『どうしたの？』


男の子は「お母さん……どこ？」と聞く。

迷子か。

…………やだなぁ……

…………なんでよりにもよって私なんだ……


『……お母様の特徴は？』


髪が黒くて白い服、そう言った。

そんなんどこにだっておるわ←落ち着け

いやダメだ私。

頑張ろう、探偵社員だもん、うん。


「おかーさぁん」

と愚図る男の子をなだめながら

『判った、探そうね』


仕方なく重い腰を上げた。

私、ポートマフィアに狙われてるのに……

テ ロは勘弁……



その後探したけれど彼のお母様は居ない。

お母様の席には荷物が置いたままで,

カバンは開けられていて、手布(ハンカチ)がない。

聞くと、いなくなったのは

御手洗で立った後だったそう。

でもさっき確認する限り誰もいなかった。



その時私の耳もとで鉄の擦れる音がした。

「武装探偵社戦闘員、岡本Aだな」

銃を向けられている。


『日本語お上手なんですね。

如何にも私は武装探偵社の岡本です。

然し、私は使えない事務員ですけれど』


その仲間と思われる男の銃の先には


「おかーさん！」


矢張り彼のお母様がいた。



「目的はお前だけだ、ついてきてもらおう」


だから面倒だったのに。

第二話 使えない事務員、がんばります→←万能の異能力者について。

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