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九杯 ページ10
ここはどこ？
気がつけば、陽が輝くお昼の公園
私の腰あたりまでしかない子供達が思い思いの時間を過ごしている
ただ一人の少女を除いては
その少女は、公園の隅に立っている
特に何かをするわけでもなく、ただ遊んでいる子供達を見ている。
少女の顔は長い前髪のせいで見えない
私は、少女に歩み寄りしゃがんだ。
その時強い風が吹き
少女の目には深い闇が広がっていて
私の幼い頃にそっくりだった
“ーーーさん！”
“ーーーーーーさん！ーーて！”
何か聞こえるがその音を遮断するかのように風の勢いがます
その少女に歩み寄る子がいた
黄金色の髪が風になびいたのを最後に何も見えなくなった
そして私はもう一度深い眠りに入った
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作者名：白奈うどん | 作成日時：2018年1月2日 19時
