14話 ページ14
CM制作はいよいよ撮影の段階まで進んだ。
エレベーター事件から更にまともに顔も見れず、
テレビに出ている吉沢くんすらも緊張してチャンネルを変える始末。
あなたのファンを揶揄うからこうなるんですっ！！
ファンは普通あんなことされたら心臓止まりますから！
CMの舞台は都会から離れた堤防のある海。
制汗剤といったらやっぱり海だよね。
今日は今年最高気温でとても暑い。
制汗剤アピール的にはうってつけだけど、
ちょっとこれは暑すぎる…
ノースリーブ着てきてよかった…
スタッフ「吉沢亮さん、杉咲花さんクランクインでーす！」
スタッフさんの声で2人がテントから出てくる。
拍手に包まれながらお辞儀をする2人は本当に別世界の人間だ。
私も拍手をして迎える。
________________________
残り数カットのみとなった頃、
事件は起きた。
スタッフ「すみません桃山さん、こちらの手違いで
ここのシーンカットの方向になってしまいそうなんですが…」
桃山貴方「「え？？」」
突然のシーンカット。
理由を聞くと、そのカットに必要な道具を小道具さんが準備していなかったと。
桃山「あーそうなんですね…
いや、大丈夫ですよ、ここカットでも！」
貴方「えっ！？ちょっと！！」
凌の思わぬ発言に思わず腕を掴む。
貴方「ここは凌がこだわって考えたシーンでしょ！？
商品をアピールするのにもここは重要だと思うし！」
桃山「いやぁ、他のシーンでも結構出てるし、
それに、今から準備するっていっても時間かかるだろ？皆さんに迷惑だろ」
貴方「そんなことでこのシーン切るの…？
準備なら私が必要なもの買ってくるし、もう少し粘ったら？」
こんな簡単にカットの承諾をした凌にイラつき、
強い口調で問い詰める。
桃山「…お前さぁ、周り見えてないわけ？
ただでさえ今日最高気温なんだぞ？
そんな中何時間もみんなを待たせるのかよ？
このシーンはカットでいいんだよ！」
問い詰める私にムカついたのか、
凌も声を荒げる。
スタッフ「…あ、あの、ちょっと監督とも相談してきますね！」
私たちの口論に困り果てたスタッフさんは、
おどおどしながら監督のところに行ってしまった。
貴方「…凌のプライドがそんなに低いと思わなかった。」
桃山「お前は我を通しすぎなんだよ…」
長野の前で、吉沢くんの前で、醜い姿を見せてしまった。
吉沢「……？」
.
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synk - 一気読みしてしまいました！最高でした！もう更新の予定はないのでしょうか…？続きが気になります。頑張ってください！ (2021年11月1日 3時) (
レス) id: ffd759584a (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 34話のここの部分 私はというと、吉沢くんの気持ちに気付いて 胸を抑えて動かないでいる。 これ正しくは吉沢くんへの気持ちに気付いてではないんでしょうか？ (2021年10月4日 1時) (レス) @page34 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは私の家に泊まらせるわけにはではないんでしょうか？ (2021年10月4日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません｡｡｡ お久しぶりです(笑) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 33話のここの部分 佐伯くんとはマネージャーさんのことだろうか。 分からないけど、とりあえず私の家に泊まるわけにはいかない。それは阻止しないと！ (2021年10月4日 1時) (レス) @page33 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豈� - またまた続けてのコメントですみません。 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2021年9月9日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二の腕 | 作成日時：2021年8月1日 21時
