「オリジナル」遠藤家!! (ページ1)

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第一話ページ1

東京＿＿＿＿

騒がしい女性「ちょっと‼ お母さん⁉」

お母さん「ん？ああ、洋美じゃない。もう着替え終わったの？」

洋美「何その服⁉」

お母さん「うふふ、可愛いでしょう？今日の為に買ったのよ。昨日デパートに行ったらたまたま見つけてね…。可愛いから思わず買っちゃった。ここにフリルがいっぱいついてて可愛いの。
あ、ここのレースもオシャレでしょう？今日の入学式にピッタリだわね。うふふ。」

洋美「可愛いも何もあるか‼幼稚園のお遊戯会か‼その服‼」

お母さん「お遊戯会じゃないわよ。今日は入学式よ。」

洋美「分かってます‼」

お母さん「あとねあとね、緑色の変わったドレスみたいな綺麗なのもあってどっちにしようかって迷っちゃったのよ。あとね…。」

洋美「ああもう‼演説はここまで‼早く別の服に着替えなおしてきて‼」

お母さん「あら、なんで？こんなに可愛いのに…。」

洋美「入学式にこの服着ていったらヤバイ人間と勘違いされるわ‼」

お母さん「そんな…‼いくら何でもひどすぎるわ、洋美‼」

洋美「いいから早く着替えて‼もう時間もないのよ？愛娘達の晴れ舞台を見逃しちゃう！」

お母さん「ええー…なんでよ洋美…」

洋美「早くして‼」

お母さん「ちぇ」

女子高生１「え、あれ響？」

女子高生２「んなわけないじゃーん」

響「うふふ…響ちゃんならここにいるわよ」

ジャカジャカジャーン‼

響「この…電柱に‼」

響「にしても…モデルって、バレないようにする為にいちいち帽子かぶったり眼鏡つけたり…色々大変ね～…」

響「まあ、好きで選んだ仕事だからいいけど…」

好きで？

響「私…好きでモデルの仕事始めたかしら…？」

響「うう～ん…思い出せない…」

響「ま、いいか」

響「仕事嫌いじゃないし、多分好きで選んだ仕事だから」

響「さあてと！こんなに晴れてて入学式日和なんだから、『あれ』始めるとしましょうか！」

女子高生３「ねえねえ！あの人見て！」

女子高生４「うっわ～‼」

女子高生５「カッコいい～‼」

女子高生６「誰々⁉」

女子高生７「モデル⁉」

女子高生８「女の…子だよね？」

女子高生９「多分…」

(ちっ)

謎の美少女(イライラする…向こう向けっ！)

女子高生４「きゃ～‼」

女子高生７「カッコいい～‼」

謎の美少女「くそっ…」