＊56話 ページ8
shp「トントンさんとかはどうしたんです？」
kn「あぁ、舞台裏でケーキとか食っとるで」
rbr「死んでも降りて来るの嫌なんやって」
cn「なるほど」
三年生の先輩方は今年卒業と言うこともあってアピールチャンスが少ないので大変なことになるんだとか。ほんとに皆様いつもお疲れ様です…
その後先輩たちとわいわい食事を楽しんでいるうちにデビュタントは終了した。ショッピくんは生徒会のメンバーなので片付けがあるらしく教室で待っていてほしいと言われたのでドレスのまま教室へやってきた。クラスメイトはもうみんな帰ってしまったらしく教室には誰もいない。
机の上に置いた一枚の紙。デビュタント終了後校長先生の所へ行きもらってきた番になるための書類。未成年でも提出できる婚姻届けのようなもので、これを提出したら番として認められ、正式に契約を破棄しない限り効力が続く物だ。
shp「A、おまたせ」
『あ、ショッピくんお疲れ様。お片付け終わった？』
shp「あぁ、帰ろか」
『帰ろっか』
靴を履き替えて帰路に就く。
shp「ふは、そのドレスにスニーカーっておもろいな」
『さすがに慣れないヒールじゃ歩きにくくて』
shp「それはしゃーないな」
寮までの短い時間にするたわいもない会話がなんだか今日はうれしくて仕方ない。
『ただいまー』
shp「ただいまー」
『お邪魔しますでしょ』
shp「ただいまー」
『もう！』
机の上に鞄を置く。ショッピくんもベッドに立てかけるように鞄を置いたと思うといきなり私を抱きしめる。
『わっ』
shp「A…今日はほんまにありがとうな」
『え、っと…こちらこそありがとう…』
shp「絶対幸せにするから。一生大事にするから」
『私もショッピくんの事幸せにする。頑張ってショッピくんに見合う女になるから』
shp「Aは十分いい女やで」
『ありがとう、でも誰が見てもお似合いだって言ってもらえるようになりたいんだ』
shp「A…キスしてもええ？」
ショッピくんの手が頬に触れる。ちょっと冷たくて大きい手。私を見つめて不安に揺れる瞳はアメジストのように輝いていて。
『うん、いいよ』
ショッピくんの顔が近付いてくる。恥ずかしくなってそっと目を閉じた。
shp「A、愛しとるで」
そして唇に触れる柔らかい感触と温かさ。私たちは息が続くギリギリまで唇を重ねた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 516人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りと - 2人とも幸せになって良がっだぁ゛…(号泣)cnさん視点良きすぎる…なんだよ番外編の方が好みになるって、好き(自答) (10月15日 15時) (
レス) @page24 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 神作品ありがとうございます😭✨cn視点も良きで、shpさんと主が結ばれて、もう、なんか、めっちゃ良かったです！ガチで語彙力がなくなるレベルでいい作品でした！ (10月9日 22時) (レス) @page24 id: 10028e1697 (このIDを非表示/違反報告)
Noa(プロフ) - るくさん» コメントありがとうございます。無事完結いたしました！また新しい作品も送り出していこうと思っておりますのでそちらもよろしくお願いします✨ (2023年1月11日 17時) (レス) @page22 id: 9409c424c7 (このIDを非表示/違反報告)
るく(プロフ) - 完結おめでとうございます！まじで好きです！cn視点、楽しみたいなと思います！ (2023年1月6日 14時) (レス) @page9 id: 06586e875e (このIDを非表示/違反報告)
Noa(プロフ) - 漆黒の月さん» コメントありがとうございます！番外編ですが、登場人物設定の『主』欄がshp視点での主様のお名前となります。そして『●お名前』に登録されているお名前がshp視点での友人の名前になります。ややこしい設定で申し訳ありません。 (2023年1月4日 23時) (レス) id: 9409c424c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Noa | 作成日時：2022年12月26日 23時
