１１５話の氷漬け ページ21
『……兄さん、ありがとう』
…兄さんの、言う通り。気持ちで負けたら終わりだ。
気持ちだけは、絶対に、負けるものか。
＊
私達のキックオフで、試合が再開する。
「Aさん！」
「な…っ、バックパスだと…！？」
『井吹！』
相手が驚くのも、無理はない。開始早々バックパスを出すなど、普通は有り得ないだろうから。
「＿＿上がれ！」
井吹の掛け声とともに、私たちは全員で上がっていく。
そしてそれを見たストームウルフも、ディフェンスを残して全員で上がってきた。
「井吹くん！」
「させるか！」
井吹がパスを出そうとしたとき、相手の選手が三人がかりで止めにかかってきた。しかも、高く跳び上がって。
『…あんなに高く跳べるのか……』
「っ…なめるな！」
だが井吹は、さらにその三人を軽々と跳び越えて、皆帆にパスを出した。
…さすが、井吹はバスケットの優秀な選手だもんな。
「Aさん！」
『神童！』
そしてみんなでどんどんと上がっていくが、さくらがボールを奪われてしまった。
「しまった…！」
「反撃だ！」
そして相手はそのまま、同じように此方のゴールへと上がってくる。
その前に立ちはだかったのは、鉄角だ。
「！…絶対に負けねえ！＿＿＿フットワークドロウ！」
「ちっ…！」
…また、新しい必殺技が生まれた。強い思いが力になるというのは、やっぱり本当だったのだ。
「キャプテン！」
「よし！…＿＿＿ゴットウィンド！」
「くっ…、うわあぁぁ！」
「！…やった！」
キャプテンのシュートは相手のゴールを破り、私たちは再び一点差へ追いついた。
『……兄さん、ありがとう』
この一点は、兄さんのおかげだ。
＊
相手キャプテンの掛け声で、相手の選手たちが一斉に上がってくる。
「上がれッ！」
『…よし、真名部』
「はい！…３…４…５…６…今です！」
「…ここだ！」
「なっ……！」
真名部の指示に合わせて、剣城がボールを奪う。
…このまま、どうか。
「＿＿＿＿バイシクルソード！」
「なにっ…！？コースががら空き…！おい、戻れ！」
「…残念だけど、君たちの位置では間に合わないさ」
全員で攻め込んでいたストームウルフのディフェンスには誰もおらず、剣城のシュートは真っ直ぐにゴールへと向かっていく。
これが、真名部と皆帆のたてた作戦だった。
ラッキーナンバー
8
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西 - この方角に福があるはずです
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デルタ((優嫁(プロフ) - ウチ？さん» ありがとうございます！そ、そんなことを言っていただけるなんて…本当にありがとうございます！ (2014年4月5日 1時) (
レス) id: b4fe94b31e (このIDを非表示/違反報告)
ウチ？ - 過去編で泣いちゃいました、悲しいですね(；´д⊂) (2014年4月4日 23時) (携帯から) (レス) id: 1e006debc3 (このIDを非表示/違反報告)
デルタ((優嫁(プロフ) - アレン@さん» ありがとう！気づかなかったよ； (2013年10月28日 19時) (レス) id: d6aeeba79d (このIDを非表示/違反報告)
アレン@ - デルタ((優嫁さん» うんー疲れた。10000hitおめでとう!! (2013年10月28日 16時) (レス) id: 4f681d4e7b (このIDを非表示/違反報告)
デルタ((優嫁(プロフ) - アレン@さん» おぉう！？お疲れ様!! (2013年10月27日 17時) (レス) id: d6aeeba79d (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2013年9月1日 22時
