９４話の氷漬け ページ2
＊
そしてまた白竜がボールを持って、此方へ攻め込んでくる。
「っ…A！」
『ああ、…任せて、キャプテン』
二度も同じことは、させない。それに白竜との戦いは、約束でもあるのだから。
「…来たな、A！」
『待たせたな、…長い間、待っていてくれたんだろう？』
今度会う時はまた勝負しよう、と。そう彼とは約束していたのだ。前の私では、正直それほど良い相手でもなかっただろうけれど。
「ああ、だがこの勝負は俺が貰う！行くぞ！」
『止めてみせる、＿＿＿アイスグランド！』
「くっ…！」
「ナイスディフェンス！」
白竜からボールを奪うと、いつものように兄さんの声が聞こえてくる。
《そのまま上がれ、オレが決めてやる！あと、彼奴もな！》
『分かった、…剣城！』
「！」
『＿＿走って！』
その言葉と共に、両脚にぐっと力を込めて走り出す。
全速力で駆け抜けなければ、きっと取られてしまうだろうから。
剣城も多分、ちゃんと。来てくれていると信じて。
「イナズマジャパンの力、見せてみろ！」
『…行け！剣城！』
「あぁ！＿＿バイシクル…」
『＿＿＿ブリザード！』
「ぐっ…うわあぁぁ！」
オレと彼奴のシュートは、キーパーを破ってゴールへと叩き込まれた。…さすが、ちゃんとついてきてたな。
「…さすがだな…」
『……』
《相手のキーパーもすごいパワーだな。多分、オレだけだったら止められてた》
『…！』
…兄さんが、そんなことを言うだなんて。
だけど、確かに。私はこの時点でも、確信に近い予感を感じていた。
『……兄さん。…こんな弱気なことは、言いたくないけど。この試合、きっと、負ける』
《…ああ。でも大切なのは負けると分かっている試合でも、どれだけ全力を尽くして戦うか、だ》
『…！』
＊
《…大丈夫なのか？他の奴らはついていけないみてえだけど…》
『…みんなの体力が心配』
一方的に攻められ続け、いまボールはゴール前の白竜の元にある。…そして予想するまでもなく、彼は高く脚を振り上げた
「ホワイトハリケーン！」
「ワイルドダンク！…っ、うわあぁぁ！」
「！」
白竜のシュートが決まると共に、試合終了のホイッスルが鳴った。…結局一点しか、返せなかったけれど。
「白竜。…ありがとう、と言うべきかな」
「…お前たちを潰せと言ってきたのは、黒岩監督だ」
「！」
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8
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デルタ((優嫁(プロフ) - ウチ？さん» ありがとうございます！そ、そんなことを言っていただけるなんて…本当にありがとうございます！ (2014年4月5日 1時) (
レス) id: b4fe94b31e (このIDを非表示/違反報告)
ウチ？ - 過去編で泣いちゃいました、悲しいですね(；´д⊂) (2014年4月4日 23時) (携帯から) (レス) id: 1e006debc3 (このIDを非表示/違反報告)
デルタ((優嫁(プロフ) - アレン@さん» ありがとう！気づかなかったよ； (2013年10月28日 19時) (レス) id: d6aeeba79d (このIDを非表示/違反報告)
アレン@ - デルタ((優嫁さん» うんー疲れた。10000hitおめでとう!! (2013年10月28日 16時) (レス) id: 4f681d4e7b (このIDを非表示/違反報告)
デルタ((優嫁(プロフ) - アレン@さん» おぉう！？お疲れ様!! (2013年10月27日 17時) (レス) id: d6aeeba79d (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2013年9月1日 22時
