愛寵噺参【東京卍リベンジャーズ】 (ページ38)

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ご褒美【佐野真一郎】ページ38

「真ちゃんおかえり～」

彼が帰宅したので彼女は玄関まで迎えに行った

「ん。ただいま。A」

靴を脱ぎながら帰宅後の挨拶を交わした

「今日もお疲れさま」

彼から荷物を受け取った彼女は労いの言葉をかけた

彼は通常通り仕事だったが、彼女は今日一日有給を使用して休みを取っていた

「今日ケーキ買ってきた」

そう言って持っていた紙袋を彼女に渡した

「わぁ…！ありがとう！」

紙袋の中を少し覗いた彼女は歓喜の声を上げた

「Aが前から食いたいって言ってたやつ」

たまたま店の付近を通りかかったので帰りしなに立ち寄って購入した

「うん。ここのケーキずっと食べてみたかったの」

以前から気になっていた店舗で機会があれば行く予定だった

「真ちゃんありがとうね」

親切な彼に彼女は心から礼を言った

「ご飯できてるしお風呂も湧いてるけど…どっちにする？」

彼が帰宅するまでに家事はフルコンプしていた

「ん。先に風呂行ってくる」

入浴を優先し食事は後で取る程でいた

「わかった。じゃあリビングで待ってるね」

彼とキスを交わした彼女は一度キッチンに戻った

20分後＿＿

「いいお湯だった。入浴剤が体に効いたわ」

風呂から上がった彼は上半身裸のままリビングに向かった

「疲労回復効果のある入浴剤だから効き目があって良かったよ」

効能としては血行促進・保温・ヒーリングなどがあり一日の疲労をリセットする効果があった

「それよりちゃんと服着てね。

髪もまだ濡れてるし…風邪引いちゃうよ」

入浴後の彼が半裸なのはいつものことだが彼女としては体調面が気がかりだった

「オレそんな貧弱じゃねェから大丈夫だよ。

けど、心配してくれてありがとうな」

彼にとって常に自分を気にかけてくれる存在が身近にいるのは幸せなことだった

「髪乾かしたら着るわ」

きちんとすると言って彼女を安心させた

「うん。お願いね。それと…今日のご飯は和食だよ」

彼が入浴中に彼女はタイミングを見計らって料理を温め直していた

「今日は私お休みだったから、はりきって作ったよ」

「和食って久々だな」

普段は洋食を食べる頻度が多いので和食は稀だった

「時間がある時じゃないと作れないからね」

それから2人は今日一日のあった出来事や世間話をしながら食事をした