愛寵噺参【東京卍リベンジャーズ】 (ページ44)

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映画館【羽宮一虎】ページ44

午後19時＿＿

「官能小説なだけあって…濡れ場が、けっこう激しいね…」

「まぁ原作も過激だもんな」

現在の2人は映画館にて上映中の話題作を鑑賞していた

原作は官能小説で中身はかなりハードな内容となっていた

「なに。Aは意識してンの？」

「ぅん…。ちょっとだけ……」

過激なベッドシーンを見ては少し変に意識してしまった

「前のカップルなんかおっ始めてンな」

自分たちとは5つほど前の座席にいるカップルはスクリーンに刺激されて堂々とイチャついていた

「わぁお…。ふつうにキスしてるね」

彼女はその様子を思わずガン見した

「なんだか、こっちまで…恥ずかしくなってきちゃった」

目のやり場に困り少し頬を赤く染めながら前席のカップルから目を背けた

「…っ……！」

すると彼は突然彼女の太ももを撫で回し始めた

「ちょっと…！一虎…！」

今まで小声で会話していたがいきなりの出来事に彼女は少し声量が増した

「Aの美脚に意識がいってた。やっぱ生脚ってほどよくえろいよな」

特に悪びれた様子もなく彼女が履いているミニスカートから覗く太ももを堪能した

「…っ……お触りは…帰ってからにしてよ…」

「ちょっとそれは無理。目の前にあったら触りたくなる」

欲が勝った彼は聞く耳を持たなかった

「それに…Aがシてほしそうだったから」

彼女の耳元で低音で囁いて追い打ちをかけた

「んッ…！そんなこと…っ…」

耳が弱い彼女は過剰に反応した

「ねェようには見えねーけどな」

痛いところをついてきた彼は意地悪く聞いた

「まぁ。暗いからわかんねェよ。周りも気づいてないし」

スクリーン以外は薄暗いので周りの状況は分からなかった

「そのっ……一虎は、ハツジョウでもしたの…？」

「違ぇよ。他人のなんか見て興奮しねェよ」

質問に対して即答で切った

「オレはAが変な妄想をしてることに興奮した」

彼が劣情を抱くのは彼女に対してだけだった

「…っ……ちょっ…！」

やがて彼は彼女の下半身を下着越しに優しく擦り始めた

「ここじゃ、ダメ…！」

脚を開かせスカートをたくし上げられて彼女は小声で抗議した

「Aがオレ以外で興奮したのにちょっと妬けた」

観ていた映画と他人に嫉妬した様子だった