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お花見【九井一】 ページ43

爛漫(らんまん)__





春の気配が辺りに広がり鮮やかに輝いている様子





「桜が満開だね」





「ちょうど今が見頃だな」





春の陽気に誘われて2人は都内のお花見スポットにやって来た





「四季の織りなす花ってステキだよね」





人為的に手が加えられていない自然の情景は特別な美しさがあった





自然の美しさは奥深く魅力に溢れていた





「季節によって景色が移り変わるのも見応えがあるよな」





やわらかい春風に吹かれながら2人は桜の木の下で花見を満喫していた





「今の季節はネモフィラも見頃だね」





ムラサキ科の一種で開花期は4月から5月でちょうどシーズンの花だった





「青い小花みたいなやつか」





「うん。かわいいお花で私は好きだよ」





小さいが存在感のある花で彼女的には好みの花だった





「こんなにお天気が良いと、お弁当でも作って来ればよかったね」





桜を鑑賞しながら手作りの弁当を食べるのもまた一興だった





「それもアリだな」





彼女の意見に彼も同意した





「A。また別の機会にでも弁当作ってよ」





彼女の手作りに弱い彼は別の機会にと提案した





「ふふっ…。いいよ」





快く受け入れた彼女は微笑みながら返事をした





30分後__





隠れ名所で花見を鑑賞した2人は和食の料亭に来ていた





「季節の御膳が食べたいな…」





メニュー表を見ながら彼女は少し悩んでいた





「ん。じゃあそれを2人分注文するか」





彼は流れるようにスマートに注文をした





彼らは久々に休日の昼間から贅沢をして食事を楽しみながら会話に花を咲かせた





ランチを取った後は…





別の場所で桜がよく見える甘味処にやって来た





「カフェじゃなくて甘味処なのも風情があっていいね」





「あぁ。たまには悪くねェな」





二人は野点(のだて)傘の(もと)毛氈(もうせん)が敷いてある緑台ベンチに座って和菓子と(せん)茶を頂いた






「やっぱり桜もちは美味しいね」





彼女は幸せそうに桜餅を頬張った





「ねぇ。帰りに駅前に寄ってもらってもいいかな?」





煎茶を飲みながら彼に寄り道をして欲しいと告げた





「お土産にいちご大福買いたいの」





自宅用に購入するつもりだった





「ん。別に構わねェよ」





「はじめ。ありがとうね」





終始2人は穏やかな気持ちで休日を過ごしたのであった

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設定タグ:東京卍リベンジャーズ , 愛され , 甘々   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:おりたん | 作成日時:2023年2月19日 9時

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