フォンデュ【灰谷蘭】 ページ5
本日は2月15日
バレンタインデーの翌日であった
「お野菜とチーズって合うよね」
そう言って野菜が刺さっている専用のフォークを持ってホットプレートの中にくぐらせた
「それな。ってかチーズってなんでも合うよな」
彼らは夕飯としてホットプレートでチーズフォンデュを食していた
「フォンデュに白ワイン入れてるから…今日は赤ワイン飲もうかな」
チーズと白ワインを煮込むのがチーズフォンデュのベースであった
「お互い今日も仕事がんばったし…
ちょっと高いワイン開けようか」
晩酌は一日のご褒美で大人の嗜みであった
「ふふっ…。いいね。ワインで乾杯しよっか」
彼女はすぐ後ろ手にある食器棚からワイングラスを2つ取った
「2年前は赤ワインが苦手で飲めなかったの。
でも今は成長して飲めるようになったよ」
赤ワイン特有の渋みが苦手で中々自ら口にする機会は少なかった
「Aは飲み物系強いよな」
前職と趣味の絡みで飲料に関しては詳しい方であった
「お酒は昔仕事で…紅茶は趣味で色々と勉強したからね」
2人分のグラスにワインを注いだ彼女は1つを彼に渡した
「赤ワインはお肉。白ワインはお魚と相性が抜群」
ワインに合う食事のマリアージュは一口では語れなかった
「自分の好みでお料理と飲み物を合わせるのも楽しいよね」
食事と飲料の組み合わせは無限大だった
それから2人は会話に花を咲かせながら食事を楽しんだ
「晩餐の後はチョコフォンデュだよ」
本日はバレンタインということで…
彼女は食後にチョコフォンデュを用意した
「どっちかって言うとこっちがメインだな」
今年のバレンタインはプレゼントではなく一緒に楽しめるものをと思って彼女が提案した
「好きなのつけて食べていいよ」
チーズフォンデュ同様にチョコの方も同じ仕様であった
「ん。1つずつ食べるわ」
種類が豊富なので彼は片っ端から食すことにした
「果物にバケット、マシュマロやアイスもあるからね」
彼女が用意した具の種類は多かった
定番のカットフルーツや市販のお菓子…
マシュマロやカステラ、ワッフルやバケット等バリエーションが豊富であった
「あっ。そういえば…昨日は逆チョコもらったんだった」
苺を食べながら彼女は思い出したかのように告げた
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作者名：おりたん | 作成日時：2023年2月19日 9時
